【ネタバレ】『ドクター・ストレンジ/MoM』事実上のファン投票で起用された俳優とは? ─ ケヴィン・ファイギの決断、サム・ライミ監督が明かす

この記事には、『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』のネタバレが含まれています。必ず本編鑑賞後にお楽しみください。

『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』ジョン・クラシンスキー、事実上のファン投票
『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』ではプロフェッサーX役のパトリック・スチュワートやブラックボルト役のアンソン・マウントといった過去のマーベル作品に出演してきた俳優たちがカムバックする中、既出ヒーローが新たな俳優によって演じられるという演出も見られた。これまでヨアン・グリフィズとマイルズ・テラー、2人の役者が演じてきたリード・リチャーズ役に、ジョン・クラシンスキーが起用されたのだ。
米LA Timesではサム・ライミ監督が、クラシンスキーの起用を巡る裏話を明かしている。インターネット上では、クラシンスキーを次期リード・リチャーズ役に推す声が前々から見られていたが、ライミ監督によれば起用側も実際にこれらの声を強く意識していたのだとか。さらに、決定を下していたのはマーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギその人だったという。
「彼(ファイギ)は、ネット上のファンの皆さんが『ファンタスティック・フォー』の映画でリード役にジョンを選んでいたから、最高(のアイデア)だと思ったんです。世論投票のようなものですね。」
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“世論投票”によって俳優がキャスティングされるというのはMCUで異例のことだが、ファイギも軽はずみに行ったことではない。脚本を手がけたマイケル・ウォルドロンも、クラシンスキーの起用について、「ケヴィンもあれがオンライン上のヘッドカノンであることは理解されていました」と証言。本編でリード・リチャーズはワンダによってあっという間に殺されてしまうが、そこにこそファンに人気だったクラシンスキーを起用した決め手があった。「夢を叶えてあげた後に、悪夢に変えるというのがクールなやり方だと思ったんです」。
ちなみに、クラシンスキーはリード・リチャーズ役の第一候補ではなかったことも判明していた。製作側が初めに検討していたのは、『007』シリーズを卒業したばかりのダニエル・クレイグ。コロナ禍の影響でキャスティングが叶わなかったという。おそらくファイギら製作陣はこの後に、クラシンスキー起用のアイデアを思い浮かんだのだろう。
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Source: LA Times