『ドクター・ストレンジ/MoM』ではジャンプスケアに備えよ ─ MCU初の「怖い映画」ついに登場

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)最新作『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』は、やはりホラー映画としての側面が強い一作なのかもしれない? ワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチ役のエリザベス・オルセンが、いきなりの大音量で観客を驚かせる手法、“ジャンプスケア”の使用を予告した。
このたびマーベル・スタジオが米公式YouTubeにて公開した映像には、オルセンのほか、サム・ライミ監督やベネディクト・カンバーバッチ、ケヴィン・ファイギ社長らがコメントで登場。ファイギ社長が「『ドクター・ストレンジ』の続編では、マルチバースのショッキングな部分、恐ろしい側面を掘り下げたいと常に考えていました」と語る。
カンバーバッチは「サムは素敵な人だし、業界における彼の立ち位置は──特にこのジャンルにおいては──伝説的なもの」とコメント。オルセンはこれに続き、「サムは怖い映画で有名な方。観客をとことん緊張させるものを作っています。ジャンプスケアの覚悟をしておいて」と話した。ジャンプスケアがあることを事前に教えてくれるスタイル、突然の大音量演出が苦手な観客にはありがたい配慮と言えそうだ。
ヒーロー映画ファンには『スパイダーマン』3部作で知られるライミ監督だが、もともとは『死霊のはらわた』シリーズでキャリアを確立し、『ギフト』(2000)『スペル』(2009)といったホラー/スリラー映画を手がけてきた人物。プロデューサーとしても『THE JUON/呪怨』(2004)や『ドント・ブリーズ』シリーズなどの“怖い映画”を世に送り出してきた。
そもそもマーベルにとっても『ドクター・ストレンジ』のホラー路線は当初からの想定通りで、前作のスコット・デリクソン監督も『エミリー・ローズ』(2005)や『フッテージ』(2012)『NY心霊捜査官』(2014)などのホラー作品で知られるフィルムメーカーだった。デリクソンは“創造性の相違”のために続編の監督を降板したが、2019年の製作発表では「MCU初の怖い映画」になると宣言。その路線が降板後も変わっていないことはファイギ社長が強調している通りで、脚本家のマイケル・ウォルドロンも「正真正銘のサム・ライミ映画」だと過去に述べている。
ちなみに今回の映像で、ライミ監督自身は「前作は知性的で面白く、私自身も大ファンでした。監督のオファーを受けて、すごく良いチャレンジになるだろうなと思いました」と語っている。
映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』は、2022年5月4日(水・祝)映画館で公開。
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Source: Marvel