『ドクター・ストレンジ/MoM』新ヒーローのアメリカ・チャベス、ストレンジの師匠的立場に ─ サム・ライミ監督が説明

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)最新作『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』の新ヒーローとして登場するアメリカ・チャベスについて、メガホンを取ったサム・ライミ監督が言及した。どうやらドクター・ストレンジは、自分よりも年下の若手ヒーローから多くを学ぶことになるようだ。
アメリカ・チャベスとは、原作コミックでは二代目ミス・アメリカとして活躍することで知られるヒーローで、プロデューサーのリッチー・パーマーによれば、彼女のMCU入りは長い間検討されていたという。また、彼女はコミックの設定と同じように、ユニバース間を渡り歩くことができる能力を有し、新たな困難に直面することとなるストレンジにとって大きな存在であることもわかっていた。
このたび英Empireでは、サム・ライミ監督がストレンジとチャベスの関係性について詳細に言及している。監督によると、大人であり魔術師でもあるストレンジはティーンエージャーのチャベスと、ある意味で“師弟関係”を築くことになるという。師匠はストレンジではなく、チャベスの方だ。
「ストレンジはマルチバースについてまだ学んでいるところです。そして、実際に渡り歩けてしまうキャラクターが登場する。彼は常に、知ったかぶりをしていて、この恐らく賢いであろう子どもから学ばなければいけないんです。」
“知ったかぶり”のストレンジが、他人、ましてや若者に教えを受けるとどのような感情を抱くのかは、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)で彼がMJたちからある事を指摘された時に取った態度をご覧になった方であれば想像がつくかもしれない。なお、チャベスの能力について説明していたプロデューサーのリッチー・パーマーは、ストレンジはチャベスの持つ能力に「イライラする」ことになるとも明言していた。
プロデューサーやライミ監督による説明から、本作においてアメリカ・チャベスが重要な役割を果たすことになるというのは言わずもがな。『ノー・ウェイ・ホーム』では頼られた“ミスター・ストレンジ”は、慢心や屈辱を抑えながら、チャベスの力を借りてゆかなければならなくなる。そんな彼について、演じたベネディクト・カンバーバッチは「たくさんの審判があり、たくさんの自己発見があります」と説明する。さらにカンバーバッチは、本作の役割を明かした上で、次のように予告した。
「この映画で明らかになるまで、ストレンジは自分に対してはほとんど見知らぬ人と同然です。彼の天分とは本質的に何なのかということも明かされますし、それから彼は立ち向かうか、抵抗するか、堕ちてしまうか、そうならなくてはいけなくなる。大胆なアイデアが幾つかあって、ストレンジを大きく試すことや、彼の出会いもあります。全く予想もできない結末が待っているでしょう。」
『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』は2022年5月4日 (祝・水)映画館にて公開。
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Source: Empire