『ドクター・ストレンジ』続編は「ワンダヴィジョン」未鑑賞では「理解できない」とエリザベス・オルセン

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の新作映画『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス(原題)』は、ドラマ「ワンダヴィジョン」(2021)から直接繋がる物語になるとされている。両作に出演するワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチ役のエリザベス・オルセンは、「ワンダヴィジョン」を鑑賞してから『ドクター・ストレンジ』続編に臨むことを勧めているようだ。
『ドクター・ストレンジ』続編は『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)よりも後の世界が舞台になる。以前、マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギは「ワンダヴィジョン」未鑑賞者に向けて、『ドクター・ストレンジ』続編は「観ていなくても伝わる」と予告していた。しかし、米The Wrapの取材に応じたオルセンは、ファイギとは正反対のことを伝えている。
「『ワンダヴィジョン』無しでは、『ドクター・ストレンジ』(続編)は理解できないでしょう。彼女(ワンダ)の居場所は、完全にそこ(『ワンダヴィジョン』)から導かれていくと強く感じるんです。『ワンダヴィジョン』と完全に繋がっているように感じますね。」
ファイギとオルセンに矛盾が生じたのは、発言の文脈が異なるからだろう。ここでオルセンが話しているのは、『ドクター・ストレンジ』続編で描かれることになる“ワンダの居場所”についてだ。一方で、ファイギは作品全体への理解を前提に、「ワンダヴィジョン」を観ていなくとも『ドクター・ストレンジ』続編で描かれることは「伝わる」と話したのだと思われる。
もっとも、ファイギは「過去の作品を観ている人には十分きちんと伝わると思います」とも語っていた。物語の深い理解のためには、やはり「ワンダヴィジョン」を観るに越したことはなさそうだ。
MCUフェーズ4第1弾として公開された「ワンダヴィジョン」の後には、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」と「ロキ」、そして2年ぶりのMCU映画となる『ブラック・ウィドウ』の3作品が続いている。なかでも“マルチバース”を題材にした「ロキ」では、『ドクター・ストレンジ』続編への布石が敷かれているように思える。両作ともに、脚本を務めるのは「リック・アンド・モーティ」(2013-)のマイケル・ウォルドロン。同一人物の起用には、作品同士の繋がりがより一層重要になってくるMCUに対するマーベル・スタジオの思惑がうかがえる。
映画『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス(原題:Doctor Strange in the Multiverse of Madness)』は、2022年3月25日に米国公開予定。
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Source: The Wrap