『DUNE/デューン』続編、毎日ちょっとずつティモシー&ゼンデイヤのラブシーンを撮影

『DUNE/デューン 砂の惑星』の続編『Dune: Part Two(原題)』では、主人公ポール役ティモシー・シャラメ&チャニ役ゼンデイヤのロマンティックなシーンの撮影に制限時間がもうけられていたようだ。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、シャラメ、ゼンデイヤが参加した米Vanity Fairのインタビューにて、撮影の興味深い裏話が明かされている。
『Dune: Part Two』では主人公ポール・アトレイデスの“旅の続き”が描かれ、いよいよ宿敵・ハルコンネン家との決戦に乗り出す。ヴィルヌーヴ監督は本作を「壮大な戦争アクション映画」と表現する一方で、物語の中心はポール&チャニのラブストーリーであることを強調。「私はスタッフに、‟最も重要なのは、このキャラクターたちの間にある火花、その関係だ”と言い続けてきました。もしそれを捉えられなかったり、スクリーン上に反映できなければ、映画は成立しません」。
そして、このラブストーリーを作り上げるには、撮影地ヨルダンの砂漠の‟マジックアワー”に撮影する必要があったようだ。監督は、日没時の自然光によって金色に輝くロマンティックな瞬間を収めたかったという。しかしそのためには、毎日わずか1時間という限られた時間で撮影しなくてはならなかった。
ゼンデイヤは、この時間との戦いを「カチカチ時を刻むタイマーのようなもの」と表現し、「‟よし、ここまで来た。でもあと1時間しかない “という感じでした」と当時の様子を振り返った。撮影時間が短いゆえ、チームは毎日少しずつシーンを見直し、「そのたびに一晩寝かせて考えて、新しいアイデアを出す、という流れになった」という。
ゼンデイヤはさらに、ポール&チャニのラブストーリーを描く上でのチャレンジにも言及。『DUNE』の世界観の中で、ふたりのケミストリーを生み出すのは想像以上に難しかったようだ。
「この近未来的な宇宙での会話で、どうやっていちゃつくのか考えるのは面白かったですね。宇宙の戦士と惑星の若き公爵にとって、それはどんな感じなのか?どうやってお互いを好きだとアピールするのか?私たち全員が困っていたので、すごく面白かったです(笑)」
『Dune: Part Two』の撮影は、2022年7月から12月にかけてブダペスト、アブダビ、ヨルダン、イタリアにて実施された。出演者はシャラメ&ゼンデイヤのほか、レベッカ・ファーガソン、ハビエル・バルデム、ジョシュ・ブローリン、ステラン・スカルスガルド、デイヴ・バウティスタら前作キャストが続投。新たにイルーラン姫役のフローレンス・ピュー、フェイド=ラウサ役のオースティン・バトラー、宇宙皇帝シャダム4世役のクリストファー・ウォーケン、レディ・マーゴット役のレア・セドゥ、シシャクリ役のスエリア・ヤクーブらが加わる。前作に続き、監督・脚本をドゥニ・ヴィルヌーヴ、共同脚本をジョン・スペイツ&エリック・ロスが務める。
映画『Dune: Part Two(原題)』は2023年11月3日に米国公開予定。
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Source:Vanity Fair