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『トリプル9 裏切りのコード』公開記念「汚職警官ムービー」10選 チョイワルを超えた極ワルオヤジたち!

「全員伏せろ!」

銀行強盗に入った男達は重装備された重火器を引っさげ、手際よく任務を果たしていく。どう見てもただのならず者ではない。そう、彼らは元軍人と警官で構成された、プロの犯罪チームだったのだ。

『トリプル9 裏切りのコード』はそんな意表を突く設定が、どう転がっていくのか目を離せない、クライムアクションである。『トリプル9』のチョイワルならぬ、極ワル刑事たちに関連して、今回は「汚職警官」の登場するダーティーな傑作映画を10本選んでみた。

映画『トリプル9 裏切りのコード』公式サイト

『黒い罠』(’58/オーソン・ウェルズ監督)

悪魔的な汚職警官をウェルズ自身が怪演。冒頭の長回しはあまりにも有名。

『セルピコ』(’73/シドニー・ルメット監督)

警察内部の汚職にたった一人で立ち向かい、警察内から命を狙われるまでになった孤高の刑事をアル・パチーノが演じた名作。

『バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト』(’92/アベル・フェラーラ監督)

https://youtu.be/Lwmoi9uUcsI

コカイン中毒の刑事が、職権濫用しまくりで小銭を稼ぐ!ハーヴェイ・カイテルが生々しく主人公を演じている。

『バッド・ルーテナント』(’09/ヴェルナー・ヘルツォーク監督)

92年版のリメイクだが、汚職刑事が主人公という以外に共通点はなく、フェラーラをブチギレさせた。しかし、テンションは今作のほうが遥かに振り切れている。

『L.Aコンフィデンシャル』(’98/カーティス・ハンソン監督)

ロス警察の腐敗に立ち向かう刑事達の戦いを描いた傑作。アカデミー賞は『タイタニック』に奪われるも、同年の批評家ウケは本作がダントツだった。

『交渉人』(’98/F・ゲイリー・グレイ)

警察年金基金を着服した罪を被せられたサミュエル.L.ジャクソン演じる人質交渉人が、同じく敏腕交渉人であるケヴィン・スペイシーと演技バトルを繰り広げる。

『トレーニング・デイ』(’01/アントワーン・フークワ監督)

デンゼル・ワシントンがチンピラそのものの悪徳警官を演じ、アカデミー主演男優賞を受賞した作品。朝に始まり、夜になるにつれ、ワシントンの暗部が深まっていく構成が見事。

『あるいは裏切りという名の犬』(’04/オリヴィエ・マルシャル監督)

出世欲にとりつかれた警官をジェラール・ドパルデューが憎たらしく演じている。筆者の記憶では、犯罪映画にこの手のブンガク的な邦題をつける最近のお約束は、本作くらいからエスカレートしていった。

『ポチの告白』(’05/高橋玄監督)

警察のダークサイドを赤裸々に描きすぎて、公開が危ぶまれたほどの日本映画。そのうえ、ソフト化までもかなりのブランクを要した。

『ブラック・スキャンダル』(’15/スコット・クーパー監督)

厳密には汚職「FBI捜査官」だが、情報屋として犯罪王と手を組み、甘い汁をすすった捜査官の存在が実話とは、驚きだ。

Eyecath Image:http://bestscreenwallpaper.pro/triple-9-wallpaper-hd-2016-film-poster-exclusive/

Writer

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石塚 就一就一 石塚

京都在住、農業兼映画ライター。他、映画芸術誌、SPOTTED701誌などで執筆経験アリ。京都で映画のイベントに関わりつつ、執筆業と京野菜作りに勤しんでいます。

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