『ベイビー・ドライバー』エドガー・ライト監督、新作で本格サイコホラーに挑戦 ─ 「ロンドンという街についての映画です」

『ベイビー・ドライバー』や『ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-』(2007)で知られるエドガー・ライト監督が、次回作で“直球の”サイコ・ホラー/スリラーに挑むことがわかった。英Empireが報じている。
これまでエドガー監督は、テレビドラマ「スペースド」(1999-2001)やホラーコメディ『ショーン・オブ・ザ・デッド』(2004)、『ホット・ファズ』、『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』(2010)など複数のジャンルを織り合わせた映画を多数発表して高い評価を得てきた。その作風の根幹に横たわるのは、自身のルーツでもあるコメディだったのだ。すなわちライト監督にとって、“直球のホラー/スリラー”は紛れもない新境地となる。
ストーリーの詳細は明かされていないが、舞台はイギリス・ロンドン、主人公は女性とのこと。Empireのインタビューにて、ライト監督は着想の一部を語っている。
「ロンドンの中心部を舞台にした映画を作っていなかったことに気づいたんです。特にソーホー(ウエスト・エンドの一角で、かつては歓楽街)ですね。これまで25年間、長い時間を過ごしてきたんですが。『ホット・ファズ』や『ショーン・オブ・ザ・デッド』は僕たちが住んできた場所についての映画ですが、この映画は僕が存在してきたロンドンという街についての作品です。」
このコメントからは、ライト監督にとって、この新作が従来以上にパーソナルな作品となるであろうことがうかがえる。ちなみに影響を受けている作品には、ニコラス・ローグ監督作品『赤い影』(1973)やロマン・ポランスキー監督作品『反撥』(1965)があるということだ。
ライト監督は脚本も兼任しており、共同脚本にはクリスティ・ウィルソン・ケアンズが名を連ねた。ドラマ「ペニー・ドレッドフル 〜ナイトメア 血塗られた秘密〜」シーズン3(2016)の脚本に携わったほか、サム・メンデス監督の新作映画『1917(原題)』や『The Voyeur’s Motel(原題)』、エディ・レッドメインやジェシカ・チャステインが出演すると報じられた実話スリラー映画『The Good Nurse(原題)』を手がける注目株だ。
エドガー・ライト監督の新作映画(タイトル不明)は2019年夏に撮影開始。
Source: Empire