『ベイビー・ドライバー』エドガー・ライト監督、スティーヴン・キングのデスゲーム小説『バトルランナー』を映画化

『ショーン・オブ・ザ・デッド』(2004)『ベイビー・ドライバー』(2017)のエドガー・ライト監督が、ホラー小説の巨匠スティーヴン・キングによる小説『バトルランナー』(扶桑社)を映画化することがわかった。米Deadlineが報じている。
『バトルランナー』は、スティーヴン・キングがリチャード・バックマンという別名義で執筆したディストピア・スリラー小説。失業者であふれる西暦2025年、家族のために人気番組「ランニングマン」に出演した男の戦いを描く。“人間狩り”を趣旨とする「ランニングマン」は、アメリカ全土を舞台としたデスゲーム。1時間ごとに賞金が発生し、1ヶ月間逃げ切ればボーナスを獲得できるが、捕まればカメラの前で殺されてしまう……。
本作は1987年にアーノルド・シュワルツェネッガー主演で映画化されており、かつてライト監督は「もしも映画をなんでもリメイクできるとしたら?」との問いかけに同作を挙げていたそう。ただし本作はシュワルツェネッガー版のリメイクではなく、キングの原作に忠実な映画化となる。脚本はライト監督と『21ジャンプストリート』シリーズのマイケル・バコールが共同執筆。なお、二人は『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』(2010)でタッグを組んでいる。
製作は『X-MEN』シリーズなどのサイモン・キンバーグ、『オールド・ボーイ』(2013)などのオードリー・チョン。配給は米パラマウント・ピクチャーズが担当し、同社内で企画の優先順位は非常に高いと伝えられている。
ちなみにライト監督の次回作は、アニャ・テイラー=ジョイ主演『Last Night in Soho(原題)』で2021年10月に米国公開予定。今後はSF小説『Set My Heart To Five(原題)』や短編小説『Stage 13(原題)』、『ザ・チェーン 連鎖誘拐』(早川書房)の映画化、そして『ベイビー・ドライバー』の続編も控えている。
Source: Deadline