『アベンジャーズ/エンドゲーム』今だから語れる終盤シーン製作秘話 ─ マーベル社長&ルッソ監督もこっそり参加、登場が検討されたキャラクターも

映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』のブルーレイ&DVDリリースが迫るなか、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長が、“今だからこそ語れる”終盤シーンの撮影秘話を明かした。英Empireが伝えている。
この記事には、映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』の重大なネタバレが含まれています。

葬儀シーン、今だからこそ明かせるこぼれ話
『アベンジャーズ/エンドゲーム』では、激しい戦いの末に、トニー・スターク/アイアンマンが自らの命を犠牲にし、インフィニティ・ストーンの力をもってサノス軍を消滅させるという幕切れを迎える。サノスやハルクの巨体ですら大きなダメージを受けるストーンの力に、トニーは耐えることができなかった。すべてが終わった戦場で静かに息を引き取ったトニーは、その後、自宅にて大勢のヒーローたちに見送られることになる。
実は、この葬儀シーンが撮影されたのは2017年10月のこと。出演者には「結婚式のシーン」との説明がなされていたというが、このシーンの撮影は、なんとマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)10周年の記念撮影と同日に行われていた。熱心なMCUファンならば覚えているであろう、そうそうたる出演者が集まった記念撮影の裏側では、『エンドゲーム』を締めくくるシリアスなシーンが誕生していたのである。これほどの顔ぶれが揃った葬儀シーンを撮影するため、舞台裏では代役を立てて数日間にわたるリハーサルが行われていたとのこと。この一日を、ケヴィン社長も「本当にとんでもない日でした」と振り返っている。
ちなみに『ブラックパンサー』(2018)や『アントマン&ワスプ』(2018)が公開される前の撮影とあって、出演者たちも「なぜこの人がここにいるのか」と困惑する場面があったとのこと。スパイダーマン役のトム・ホランドは、ケヴィン社長に「どうしてミシェル・ファイファーがいるんですか?」と尋ね、またペッパー・ポッツ役のグウィネス・パルトロウは、なぜかニック・フューリー役のサミュエル・L・ジャクソンがいる理由が分からず、周囲から「同じ映画に出てるでしょうが!」と突っ込まれていたという。
このように、実際の出演者たちが、合成ではなく同じ現場に集まって撮影されたトニーの葬儀シーンだが、あとから合成が検討されたキャラクターもいたという。それは、成長してティーンになったスコット・ラング/アントマンの娘キャシー。ケヴィン社長いわく「家族なので、デジタル処理で追加することも考えたのですが、“これはヒーローたちが称え合い、トニーの死を悼む場面だから”ということで、やりませんでした」と語っている。
ちなみに撮影中のエピソードとして、ケヴィン社長とエグゼクティブ・プロデューサーのトリン・トラン、そしてアンソニー&ジョー・ルッソ監督も、この葬儀にこっそりと“参列”していたことが判明している。画面には映っていないものの、「ログハウスの中、右手にビデオの一角があって、そこにみんなで座っていた」というのだ。おそらく、撮影の様子を一同はモニターで確認していたのだろう。ヒーローたちだけでなく、MCUのカギを握るキーパーソンたちも、トニーの葬儀にはきちんと立ち会うことができたのである。
映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』MovieNEXは2019年9月4日(水)発売。
Source: Empire