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『キャプテン・アメリカ』ペギー・カーター役ヘイリー・アトウェル、『アベンジャーズ/エンドゲーム』結末に満足 ─ 「非常に美しいと思いました」

ヘイリー・アトウェル
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/19549755360/

映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』は、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のストーリーにひとつの区切りをつける作品となった。『アイアンマン』(2008)や『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)、『マイティ・ソー』(2011)などから始められた長い物語には、きちんとクライマックスがもたらされたのだ。

MCUにおける重要人物の役目を担ってきたのが、スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカの“恋のお相手”となったペギー・カーターだ。『ザ・ファースト・アベンジャー』以外にも複数の作品に姿を見せてきたペギーは、ドラマ「エージェント・カーター」(2015-2016)では物語の主人公も務めた。ペギー役のヘイリー・アトウェルは、このたび米The Hollywood ReporterにてMCUの経緯と現在について語っている。

この記事には、映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』の重大なネタバレが含まれています。

アベンジャーズ/エンドゲーム

『エンドゲーム』撮影エピソード、現在の心境

『アベンジャーズ/エンドゲーム』という作品の性質上、すでに映画を観た人にのみ伝えられることだが、ペギー・カーターは本作においても極めて重要な役割を担っている。スティーブ・ロジャースはインフィニティ・ストーンを集めるべく過去に戻り、1970年の軍事基地でブラインド越しにペギーを目撃するのだ。サノス軍をヒーローが撃退したあと、スティーブはストーンをあるべき場所に戻すべく再び過去へと向かい、最後の任務を終えると、自分の人生を送ることを選ぶ。映画は、もはやキャプテン・アメリカではなくなったスティーブが、どこか別の時間軸でペギーと穏やかにダンスを踊る場面で幕を閉じるのだ。

ペギー役のヘイリーは、このラストシーンについて「大勢の方々を魅了してきたストーリーにふさわしい結末だと思います」と話している。

「登場人物を彼ら自身の時間に戻すのは、すごく心を打つし、また純粋で、それに健全なことだと思いました。10年間の物語を、2人の人間にまつわる非常にシンプルなストーリーで終わらせるって、すごく見事で上品なことですよね。しかも、そのうちの一人はスーパーパワーすら持っていない。非常につらい出来事や、アクション、特殊効果、スーパーパワーの数々が続いた後、二人がゆっくり踊ることで(映画が)終わるのはすごく美しいと思いました。」

ヘイリーによると、『エンドゲーム』の出演シーンを撮影したのは「2年くらい前」、すなわち2017年のこと。撮影に参加する数週間前にマーベルからのオファーを受け、比較的すぐに撮影に参加したという。なお、ヘイリーが『エンドゲーム』のために撮影したのは本編に使用されている2シーンのみで、編集段階でカットされた場面はないという。

『キャプテン・アメリカ』のヒロインとして、またスパイアクションものの主人公として、時にはMCUの世界観を支える人物として登場してきたペギー・カーターだが、『エンドゲーム』はペギーの物語にも幕を下ろすことになった。「もう演じられないとしても満足ですか?」との質問に、ヘイリーは「もちろん!すごく満足しています」と答えた。「(MCUに出演するのは)最高だったし、『エンドゲーム』できれいに終わらせてもらえたと思いますから」。ヘイリーは俳優として、ペギーという役柄についてこのように述べてもいる。

「私は舞台俳優として昔ながらの教育を受けてきましたから、舞台女優にとってお約束の難しい役どころに挑戦したいし、常にそんな役柄を求めています。だからペギーを演じられたのは幸運ですが、私のキャリアにおいては、彼女もひとつの一面、自分が演じた役どころのひとつ。これまで演じてきた役柄は、自分が掘り下げてみたいとか、挑戦してみたいとか、やりがいがありそうだとか、そういう理由でお引き受けしてきたものなんですよ。主役にはものすごい集中力と情熱が求められますが、ペギー・カーターと、ちょうど終わったばかりの舞台、『ルスメルスホルム』(編注:ヘンリック・イプセンの戯曲)のレベッカ・ウエストは同じ集中力と情熱が必要なんです。それは、それぞれの役の世界を見てみたいという好奇心ですね。」

映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』MovieNEXは2019年9月4日(水)発売

Source: THR

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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