『アベンジャーズ/エンドゲーム』プロキシマ・ミッドナイト、本格登場の可能性あった ─ 同役女優が撮影に招集されるも断念、当時振り返る

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)で強烈なインパクトを残したサノスの手下ブラックオーダーの1人、プロキシマ・ミッドナイトは、続編『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)で大きな役割を果たしていたかもしれない。というのも、同役を演じた女優キャリー・クーンいわく、制作陣から『エンドゲーム』の撮影に招集されていたというのだ。
『インフィニティ・ウォー』劇中、ワカンダでの決戦でブラック・ウィドウやスカーレット・ウィッチらと互角の激闘を見せたプロキシマ・ミッドナイトをはじめとする、サノスの“子どもたち”ブラックオーダーの存在感は、戦いも最終局面を迎えた『エンドゲーム』では激減。『インフィニティ・ウォー』での戦いで命を落としたから、というのはその理由として間違いないだろうが、『エンドゲーム』ではピム粒子によって、ブラックオーダーはじめサノス軍が復活、プロキシマ・ミッドナイトも最終決戦で僅かながら姿を見せていたのだ。もっとも、監督を務めたルッソ兄弟は、ブラックオーダー全員とまではいかなくとも、プロキシマ・ミッドナイトの『エンドゲーム』での更なる登場を検討していたようだ。
プロキシマ・ミッドナイトのモーション・キャプチャーと声優を務めたキャリーは、米Entertainment Weeklyのインタビューにて、「制作陣は私を『エンドゲーム』の撮影に招集したんです」と発言。しかし、「スケジュールが重なってしまって参加できなかったんです」と、やむを得ない理由で出演が叶わなかったということだ。
ところで、『インフィニティ・ウォー』より登場のキャリーは、オーディションを受けた当初、役どころはおろか、『アベンジャーズ』企画であったことすら聞かされていなかったという。「制作陣はかなりの秘密主義で、いくつかのセリフを渡されただけでした」とキャリー。「それが結局、映画で使われることになったんです」。
その後、声の出演のみの予定だったキャリーに対して、ルッソ兄弟は「モーションキャプチャーでの参加も可能か、ワクワクしながら検討していた」のだそう。以前、キャリーは『インフィニティ・ウォー』でのたった2日間の撮影を「本当に目まぐるしかった」「俳優たちとはまったく一緒に演技をしていない」と振り返っていたが、今回改めて「私は妊娠していて、(出演していた)舞台の途中でした」とハードな撮影当時を振り返った。
さて、今後のMCU作品でのプロキシマ・ミッドナイトらブラック・オーダーの再登場はあり得るのだろうか。“秘密主義”のマーベル・スタジオゆえ、容易に明かされることはなさそうだが、キャリー本人は再演に前向きな姿勢だ。インタビュアーより、「あなたのキャラクターは(『インフィニティ・ウォー』で)死にましたけど、マーベル・ユニバースで本当にキャラクターは死ぬんでしょうか?」とほんのり再演の希望を訊かれたキャリーは、「死ぬキャラクターなんていませんよ」と返答した。「来年にも『アベンジャーズ』映画に出られるかもしれないなんてこともありますから。ただ、期待させるわけではないですよ」。
Source: Entertainment Weekly