【ネタバレ】『アベンジャーズ/エンドゲーム』脚本、ロケットとジェーンの爆笑シーンをカットした理由

数多くのヒーローが共演する『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)は、キャラクター同士の夢の共演が見どころだ。その組み合わせは無限大だから、中には映画に収まらなかった幻のシーンもあった。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のロケットと『マイティ・ソー』のジェーン・フォスター(ナタリー・ポートマン)の組み合わせにも、笑える展開が検討されていたという。米Comicobook.comが伝えている。
この記事には、『アベンジャーズ/』のネタバレが含まれています。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』でヒーローたちは、インフィニティ・ストーンを取り戻すためにチームに分かれて過去に戻る。ソーとロケットはジェーン・フォスターの体内にあったエーテルを抜き取るべく、『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(2013)で描かれた2013年のアスガルドを訪れていた。
神経衰弱状態のソーがすっかりビビってしまっていたので、ロケットは自力でエーテルを回収しなければならなかった。まどろんでいたジェーンの部屋に、ロケットはうまく潜り込んで……。
脚本家のクリストファー・マーカスによれば、『アベンジャーズ/エンドゲーム』の脚本には、この場面でロケットとジェーン・フォスターの「すごく笑える」「長いシーン」があったという。
しかしながら実際に撮影はしなかった理由についてマーカスは、「ロケットが過去に忍び込むという、必要なものはあの完成版に揃っていたから」と説明する。「あのシーンでは、アベンジャーズの主要メンバーがいないでしょう。だから、精神的な修復作業はそこまでなかったんです。」
脚本には書かれていたというロケットとジェーンのやりとりとは、どのようなものだったのだろう。マーカスによれば、「ロケットがこの馬鹿げた状況をジェーンに説明すると、彼女がそれ(エーテル抽出器)を掴んで、科学についてロケットの一歩先に出る」というものだったらしい。「面白いんですよ。面白いことは間違いじゃない」「満足している」という一方で、そのシーンはうまくハマらなかったため、残念ながらカットとなった。
ちなみに『エンドゲーム』で映し出されたジェーン・フォスターの姿は、『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』の時に撮影された未使用映像。ただし、ソーとロケットがアスガルドの宮殿に到着した直後、廊下向こうの扉でジェーンが遣いの者に「パンツはない?」と尋ねていた声は、『エンドゲーム』のために新規録音されたナタリーの声だったという。
ナタリー・ポートマン演じるジェーン・フォスターは、『マイティ・ソー』シリーズの次回作『マイティ・ソー/ラブ&サンダー(原題:Thor: Love and Thunder)』に再登場予定。彼女がソーを“継承”してムジョルニアを握る展開が待っている。
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Source:Comicobook.com