【ネタバレ】『アベンジャーズ/エンドゲーム』ラストシーン解説 ─ ◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯の◯◯に込められた思い

サム・ウィルソン/ファルコンへの継承
サノスとの激闘を終えたスティーブは、過去に戻り、別の世界で自分の人生を生き、老人スティーブ・ロジャースとして戻ってきた。おそらくキャプテン・アメリカの盾は、どこか別の世界から持ってきたものだろう。そういえばスティーブは、ソーがアスガルドから持ってきたムジョルニアを持って過去に戻っていたが、あれはきちんとしかるべき場所に返されたのか……。
ジョー監督は、その後のスティーブについて「彼はまったく別の人生を生きたんです。それがどんなものだったのかは、誰にもわかりません」と話した。「その後の人生でも、彼は人々を助けていたと思いたいですけどね」。ともかくスティーブは年老いて、わざわざ元の世界に戻ってきたのだ。わざわざ、サムに渡すための盾を携えて。米Entertainment Weeklyにて、監督はこうも述べている。
「問題は、盾を渡すために、どうやってこちらの現実に帰ってきたのかということ(笑)。[中略]たぶん、そこにも物語がありますよね。この映画は非常に多層的ですよ。僕たちが3年間を費やして考えてきたものですからね。お話をするのは楽しいですし、みなさんが穴を埋めてくれると嬉しいですね。僕たちが考えていることを、みなさんは分かっているでしょうから。」
ちなみに老人スティーブと再会したサムとバッキーについては、単独ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー(邦題未定、原題:The Falcon and The Winter Soldier)」が製作されることも決定済み。盾を受け継いだファルコンと、またしても最後まで付き合うことになるバッキーの物語が描かれるのだろうか…?
老人スティーブ・ロジャースの舞台裏
『エンドゲーム』のラストに年老いたスティーブ・ロジャースを登場させるにあたっては、クリス・エヴァンスの顔に特殊メイクとCG表現が併用されたという。アンソニー監督は、同じくEntertainment Weeklyにてこう述べた。
「完璧に成功しなければ、シーンのエモーショナルな意図を損ないかねません。特殊メイクをたくさん使い、非常に凝ったメイクを施しました。そこをCGで補強したんです。あの年齢のキャップを確実に描くには、メイクにはできないこともありますから。たとえば、現場でクリス・エヴァンスの首を実際に縮めることはできないでしょう? 顔の下がり方などもCGで補っています。本当に年齢を重ねたように感じさせつつも演技を妥協せずに済む、そのバランスを探ったんです。」
しかし、加工したのはあくまでビジュアルのみ。老いたスティーブの声は、クリス・エヴァンス本人の肉声にまったく手を加えず、そのまま使用しているという。アンソニー監督は「クリスは俳優としてすごく高い技術を持っています。老人を演じさせても一目瞭然ですよね」と賞賛。ジョー監督も「顔が年齢を重ねているだけで、すべてが彼自身の演技です。何ひとつ変えていませんよ」と強調した。
映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』は2019年4月26日(金)より全国公開中。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/avengers-endgame.html
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Source: 贵圈, New York Times, EW