【ネタバレ】『アベンジャーズ/エンドゲーム』キャプテン・アメリカ、ソー◯◯◯◯◯を◯◯◯裏側 ─ すべては◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯にあり

キャプテン・アメリカ、ムジョルニアを持つ
衝撃の瞬間は突然にやってくる。物語のクライマックス、過去への旅によって6つのインフィニティ・ストーンを集めたヒーローたちは、“指パッチン”で塵と消えた命を取り戻すことに成功するが、そこに時空を超えてサノス軍の急襲が降りかかるのだ。一転して窮地に立たされたアベンジャーズは、数少ないメンバーでサノスと戦うことになる。「今度こそちゃんと殺す」と宣言するソーに、シールドを再び携えたキャプテン・アメリカもその一員だ。トニー・スターク/アイアンマンと並んで、3人はサノスへと立ち向かっていく。
しかし、まだインフィニティ・ストーンを手中に収めていなくともサノスは強力だ。アイアンマンとソーの合わせ技を防ぎ、キャプテン・アメリカの猛攻をかわす。岩場に追い込まれたソーはストームブレイカーを引き寄せるが、斧はサノスに奪われてしまった。ソーのアーマーを刃が貫こうとした時、もうひとつの武器であるムジョルニアがサノスの身体を吹き飛ばす。ハンマーを手元に戻したのは、ほかでもないキャプテン・アメリカ。ついにスティーブはムジョルニアを操ることができるようになったのだ。
米国のポッドキャスト「Happy Sad Confused」に登場したアンソニー&ジョー・ルッソ監督は、「すべては『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)に遡ります」と話した。同作でアベンジャーズの面々がパーティを満喫するシーンには、各自がムジョルニアを持ち上げようとするくだりが存在するのだ。ホークアイやアイアンマン、ハルクらが失敗する中、キャプテン・アメリカだけはわずかにハンマーを動かすことができる。その瞬間、ソーの見せる不安げな表情たるや……。
ジョー監督は「ファンのみなさんはあの時、キャプテンはハンマーにふさわしいだろうな、持ち上げられるかも、いつか持ち上げても不思議じゃないなと思ったんじゃないでしょうか」と語る。ムジョルニアはソーにしか扱えないものではなく、ソーに並ぶ高潔な精神の持ち主ならば自在に操れる武器なのだ。

『エンドゲーム』でキャプテン・アメリカにムジョルニアを握らせたことについて、ジョー監督は「彼がハンマーを操るというドラマと、サノスを30秒くらいボコボコにする展開を作れば、みなさん興奮するだろうと思ったんです」と述べている。すなわち、この展開は完全なるファンサービスとして誕生したものだったのだ。実際にルッソ兄弟はこっそり映画館を訪れ、この場面で客席が興奮に包まれるのを確認したそう。アンソニー監督は「すごくうれしかったですね」と語っている。
ちなみにルッソ兄弟は、キャプテンは『エイジ・オブ・ウルトロン』の時点でムジョルニアを持ち上げることができたと解釈しているそう。同作の脚本・監督を務めたジョス・ウェドンがどう考えていたかは不明だが、二人はこのように説明しているのだ。
アンソニー「自分が持ち上げられるのかどうか、スティーブも試してみるまで分からなかったと思います。だけどキャップは、自分の性格や謙虚さ、ソーへの敬意から、ハンマーを動かせるとわかった瞬間、動かさないことにしたと思うんです。」
ジョー「(『エンドゲーム』で)ソーも“持てると思った”と言ってましたよね。」
映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』は2019年4月26日(金)より全国公開中。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/avengers-endgame.html
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Sources: HSC, ComicBook.com