『スパイダーマン』スピンオフ『エル・ムエルト』から主演バッド・バニーが離脱 ─ 現在も企画開発中

『ヴェノム』『モービウス』に続く『スパイダーマン』の新作スピンオフ映画『エル・ムエルト(原題:El Muerto)』から、主演を務める予定だったバッド・バニーが離脱していたことがわかった。
本作はコミックにおけるスパイダーマンのライバル、プロレスラーのエル・ムエルト/フアン・カルロスの単独映画。マーベル初のラテン系スーパーヒーロー映画として、2022年4月にラッパーのバッド・バニーことベニート・A・マルティネス・オカシオを主演に迎えたことが発表された。当初は2024年1月12日に米国公開予定だったが、企画開発がうまく進まず、2023年6月にはソニー・ピクチャーズが公開スケジュールから本作を外している。
このたび米Vanity Fairは、バッド・バニーへのロングインタビューで『エル・ムエルト』の現状を質問。するとバッド・バニーは返答にためらい、その場には気まずい沈黙が流れたという。広報担当者が「次の質問を」と口を挟むと、バッド・バニーは「どう言えばいいかわからない」と口にし、本作が「デリケート」な状況にあることを明かした。すると、広報担当者が「すでに(企画を)離れているので」と補足している。
6月、『エル・ムエルト』の公開スケジュールを撤回した際、ソニーはその理由を“バッド・バニーの多忙なツアー・スケジュールと、全米脚本家組合によるストライキのため”と説明していた。その後、バッド・バニーは正式に本作から離脱したとみられる。プロレスラーとしても活動するバッド・バニーは、エル・ムエルトを「自分にぴったりの役柄」と呼び、本作に強い熱意を示していた。しかし、残念ながらバッド・バニー版エル・ムエルトは実現を見送られた格好だ。
なお、SNSでは本作の企画が頓挫したとの噂もあるが、米Entertainment Weeklyによれば、本作の企画は「現在も開発中」とのこと。監督は『ノー・エスケープ 自由への国境』(2015)のホナス・キュアロン、脚本はDC映画『ブルービートル(原題)』のギャレス・ダネット=アルコセルが務める。
なお、ソニー・ピクチャーズによる『スパイダーマン』スピンオフ映画には、アーロン・テイラー=ジョンソン主演の『クレイヴン・ザ・ハンター』、ダコタ・ジョンソン主演『マダム・ウェブ(原題)』が公開待機中。2022年12月には、ドナルド・グローバーが主演・製作する『ヒプノ・ハスラー(仮題)』の製作も報じられた。
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Sources: Vanity Fair, Entertainment Weekly