『アベンジャーズ』ルッソ監督の新作SF映画、クリス・プラットが出演交渉中 ─ 再びNetflix史上最大規模の超大作に

『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)のアンソニー&ジョー・ルッソ監督による新作ディストピアSF映画『エレクトリック・ステイト(原題:The Electric State)』に、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのクリス・プラットが出演交渉中であることがわかった。米Deadlineが報じている。
本作はスウェーデンのアーティスト、シモン・ストーレンハーグによる同名書籍『エレクトリック・ステイト』(グラフィック社刊)を実写映画化するもの。原作はドローン戦争によって荒廃した1997年のアメリカが舞台だが、映画版は“近未来的な過去の世界”に設定を変更し、孤児の少女・ミシェルが消えた弟を探すため、愛おしくも謎めいたロボットや放浪者とともにアメリカ西部を旅する物語になるという。
既報によると、主人公の少女を演じるのは「ストレンジャー・シングス 未知の世界」(2016-)のミリー・ボビー・ブラウン。クリスが交渉に入っている役どころは不明だが、おそらく“放浪者”役ではないかとみられる。米Colliderにて、ルッソ兄弟は「キャストのことはまだ話せません」と述べつつ、「古い友人たちとの作業をしています」とコメント。ふたりの過去作品に出演した俳優陣の再登板にも期待がかかる。

また今回の報道によると、本作はNetflixが配給権を獲得する見込み。2020年12月にはユニバーサル・ピクチャーズが権利を獲得したと伝えられていたが、実際に契約は締結されておらず、その後、Netflixが権利獲得に動いていたという。Netflixはルッソ兄弟とブラウンの双方と深い関係性を結んでおり、ルッソ兄弟の最新作『グレイマン』も2022年7月15日より劇場公開、7月22日よりNetflixにて全世界独占配信となる。
『グレイマン』はライアン・ゴズリング&クリス・エヴァンスが共演する大作アクションで、Netflix史上最高額の製作費が投じられている。『エレクトリック・ステイト』も同作に匹敵するNetflix史上最大規模のブロックバスター作品として、2022年10月より撮影が実施される予定だ。
脚本は『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)から『アベンジャーズ/エンドゲーム』までルッソ兄弟とタッグを組み、『グレイマン』も執筆したクリストファー・マルクス&スティーヴン・マクフィーリー。製作はルッソ兄弟をはじめ、ふたりと『グレイマン』や『チェリー』(2021)で組んだクリス・カスタルディ、ルッソ製作『タイラー・レイク ―命の奪還―』(2020)を手がけたパトリック・ニュウォールが務める。製作総指揮にはマルクス&マクフィーリーと『チェリー』脚本のアンジェラ・ルッソ=オトストットらも加わるなど、まさに盤石の布陣が揃った。
なお、もともと本作は『IT/イット』シリーズのアンディ・ムスキエティが監督を務め、ルッソ兄弟はプロデューサーとして参加する予定だったが、アンディがDC映画『ザ・フラッシュ(原題)』のために監督を降板。当時、アンディとプロデューサーのバルバラ・ムスキエティは製作として企画に残留すると報じられていたが、今回の報道にふたりの名前はない。