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『アベンジャーズ/エンドゲーム』上映時間、約3時間が有力か ─ 「物語は『インフィニティ・ウォー』の先へ」

アベンジャーズ
© Walt Disney Studios Motion Pictures 写真:ゼータ イメージ

2019年上半期、最大の注目作といっていい映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』は、2008年『アイアンマン』に始まったマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の物語を締めくくる作品だ。日本国内のプロモーションでは「『アベンジャーズ』完結」との言葉も躍っている。

それゆえの本作は、前作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)の2時間30分をもしのぐ上映時間を必要とするようだ。アンソニー&ジョー・ルッソ監督は、英Empireにて2018年12月現在の方針を語っている。

『アベンジャーズ/エンドゲーム』上映時間、約3時間か

今回、『アベンジャーズ/エンドゲーム』の上映時間について「3時間くらいになる可能性が高い」と宣言するのはジョー監督だ。「多くのストーリーから成る、巨大な映画なので」

ジョー監督は2018年11月上旬、編集作業の進捗をSNSにて報告していた際も「今のところは3時間。このままかどうかは様子見」だと述べていた。当時はCGや音楽に関する作業が始まって間もなかったというが、それから約2ヶ月が経過し、作品はさらに映画としての形になりつつあるはずだ。製作チームは「3時間」という長さをひとつの基準として捉えているのかもしれない。

2018年12月7日に特報映像が公開されるまで、本作はタイトルすらも徹底して伏せられてきた。なにせ、ジョー監督は「物語の構造やトーンについての手がかりを与えたくない」と言い切っているのである。一方でアンソニー監督は、『エンドゲーム』の展開についてこうも語った。

「キャラクターやストーリーは『インフィニティ・ウォー』から先へと進んでいきます。ユニバース全体が同じ運命を経験し、その経験によって一つになるんです。」

「ユニバース全体が同じ運命を経験した」ことは、その実行者たるサノスも同じである。ジョー監督いわく、サノスは「自分が目指したことを達成した」状態にあり、今では「やり切って引退している」という。しかし特報映像では、焼け焦げたインフィニティ・ガントレットを手放していないサノスの姿が映し出されていたが……?

ともあれ、すべての物語には終わりがある。『アイアンマン』に始まったMCUの物語も、『インフィニティ・ウォー』という事件を経て、いよいよ“エンドゲーム”へと突入するのだ。全世界のファンから寄せられる期待はかつてないほど大きく、監督に課せられたハードルもかつてないほど高い。ジョー監督は、自身が置かれた現状を冷静に分析する。

「(『エンドゲーム』が)『インフィニティ・ウォー』を超えられるかどうかはわかりません。けれども僕たちは、(MCUの)登場人物で、できるかぎり最高の物語を伝えることに挑戦しています。この映画は、最初の10年間の物語を終わらせるもの。それだけでも劇的なパワーがありますよね。」

映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』は2019年4月26日(金)全国ロードショー

『アベンジャーズ/エンドゲーム』公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/avengers-endgame.html

Source: Empire Magazine February 2019

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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