『アベンジャーズ/エンドゲーム』ディレクターズカット、劇場公開版とはわずか2分差 ─ マーベル社長、3時間の上映時間も「完璧な長さ」と自信

映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』について、早くもディレクターズ・カット版、すなわち“完全版”の話題が飛び出してきた。米io9のインタビューにて、アンソニー&ジョー・ルッソ監督が明かしている。
完全版、劇場公開版と約2分の差
『アベンジャーズ/エンドゲーム』の上映時間は、ルッソ監督によれば、マーベル・シネマティック・ユニバース史上最長の3時間0分58秒。しかしアンソニー監督は、これまでにも「タイトで焦点を絞った作品」「スリリングなライド体験をしてほしい」と述べて、必要以上に長い作品になっているわけではないことを明らかにしてきた。
前作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)と同じく、本作の脚本は実際の撮影を見越して、絶対に必要な内容だけを残す形で執筆されたという。映画に不要な場面は、脚本の段階でほぼすべて削除されていたのだ。ジョー監督は「(編集段階で)カットしたのはほんの少しです」と語っている。
「非常に複雑な映画なので、脚本の時点で明確なものにしておきたかった。自分たちが撮影するものを、まさにそのまま記した脚本にしたいと思いました。脚本の点検と調整には長い時間を費やしています。もちろんこれはいつも通りの作業なんですが、結局『エンドゲーム』のディレクターズカット版は、現在のカット(劇場公開版)と2分以内の差でしたね。」
脚本家のクリストファー・マルクスは、本作について「作品に必要なものが全て入っています」と自信をにじませる。「論理の飛躍があったり、たったひとつのシーンですべてが解決したりはしません。中身の詰まった3時間ですよ」。

マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は、かつて『エンドゲーム』の上映時間について「適切な長さ、完璧な状態で」公開すると述べていた。今回のインタビューでは、3時間0分58秒という上映時間について、改めて「完璧」だと強調している。
「だらだらとした映画、理由もなく苦痛な長さの映画は好きではありません。終わってほしくないと思える映画、終わってすぐにもう一度観たいと思える映画が好きなんです。それから、トイレに行くタイミングを見計らわなくて良い映画が。だから、そう思えなければ作品を編集し、整えて、時間を短くします。この作品も、ある程度はそんな作業がありました。ですが、最終的には非常にエキサイティングで、とても速い展開になった。完璧な長さになりました。映画を観た全員がそう感じていますよ。」
ちなみにケヴィン社長は、上映時間が注目の的になっている状況について、「必要以上に取り上げられすぎている」との見方を示している。「上映時間なんて一番面白くないところですよ。もしもこの映画が1時間50分だったとしても、きっと今と同じくらい話題になって、議論が起きていたでしょう?」。
映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』は2019年4月26日(金)全国ロードショー。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/avengers-endgame.html
Source: io9