『アベンジャーズ/エンドゲーム』スパイダーマン役トム・ホランド、やっぱり脚本を読ませてもらえていなかった

マーベル・シネマティック・ユニバース屈指の“うっかり屋さん”といえば、ハルク役のマーク・ラファロとスパイダーマン役のトム・ホランドである。二人ともうっかり映画本編の内容や秘密の情報を喋ってしまうことでおなじみで、ラファロを「ネタバレの帝王」とするならば、さしづめホランドは「ネタバレ王子」ということになろうか。むろん、秘密主義で知られるマーベル・スタジオからすれば対策が必要な事案である。
最新作『アベンジャーズ/エンドゲーム』のジョー・ルッソ監督(アンソニー・ルッソ監督と共同)によれば、本作でもホランドは脚本を渡されずに撮影に臨んだという。やっぱりね…!
トム・ホランド、演技の相手も知らされていない?
インドでのプロモーション・イベントに登場したジョー監督は、「トム・ホランドは脚本をもらってません。自分のセリフを知らされて、それで終わりです」と話して会場の笑いをさらった。
「彼(ホランド)は、自分が誰を相手に演技をしているのかも知りません。シーンで起きていることを、非常にあいまいな言葉で説明するんです。秘密を黙っておくのがとても難しい人ですからね。」
アンソニー&ジョー・ルッソ監督は、前作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)でもトムに脚本を渡していなかった。アクションシーンで戦う相手を教えられなかったり、衝撃のラストを監督の指示によって即興で構築したりと、トムはハードルの高い撮影をこなしていったのである。その方向性は健在…どころか、今回は自分が共演している相手すら知らされなかったというから、さらにハードルが上げられたことになる。
『インフィニティ・ウォー』で秘密主義を徹底したルッソ監督とマーベル・スタジオは、出演者に配布する脚本にフェイクのシーンを織り込み、誰も物語の全貌を把握できないシステムで撮影を実施したという。当時、脚本を渡されなかった出演者はホランド以外にも存在した。今回もホランドと同様の条件で撮影した人物はいたものとみられるが、ラファロは脚本を読ませてもらっているのだろうか…?
ちなみにルッソ監督は、ホランドのこうした撮影エピソードをしばしば口にしているものの、どうやらホランド本人への信頼は厚い模様。すでにホランドは、『エンドゲーム』後に監督が手がける次回作『Cherry(原題)』の主演俳優として出演交渉に入っているというのだ。たしかに、脚本を渡さずとも良い演技をしてもらえる、引き出せるという強い信頼感がなければ、こんな無謀な撮影方法は選択できないはずである。
映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』は2019年4月26日(金)全国ロードショー。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/avengers-endgame.html
Source: ComicBook.com