『アベンジャーズ/エンドゲーム』は誰も予想できない結末に? ─ ルッソ監督、意味深な示唆残す

映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)は、あまりにも衝撃的な幕切れで世界中の観客を唖然とさせた。SNSにはファンによる阿鼻叫喚の声があふれ、マーベル・スタジオはファンの傷を癒すためのカウンセリング・イベントを実施したほどである。
あれから約1年、『アベンジャーズ/エンドゲーム』の劇場公開が近づく中、ある不安が脳裏をよぎっている方もいるはずだ。「『インフィニティ・ウォー』と同じくらい衝撃的な結末だったらどうしよう」と。米Fandangoは、アンソニー・ルッソ監督(ジョー・ルッソ監督と共同)に疑問の真相を直撃。その返事は非常に興味深いものだった、さらに不安になることを除いては。
「誰も予想できない」結末へ
インタビュアーは『エンドゲーム』のラストについて、「ふたたび忘れられない経験に備えておくべきでしょうか、セラピストを待機させるべきですか」と問いかけている。アンソニー監督は質問に直接答えることなく、意味深な回答をよこしてみせた。
「僕たちのマーベル作品は、すべて、観客や登場人物、ストーリーを誰も予想できない場所へ導くことを重要視してきました。スリリングでエキサイティング、そして挑戦的なものにする、ということです。」
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』。アンソニー監督は、これまでジョー監督と手がけてきた過去の3作品には、とある共通点があるのだと指摘する。
「どの作品も、キャラクターやMCUに大きな変化を与えて終わっているんです。『ウィンター・ソルジャー』ではS.H.I.E.L.D.が腐敗し、崩壊していることが明かされる。『シビル・ウォー』ではアベンジャーズが分裂し、トニーとスティーブの関係が壊れてしまう。そして『インフィニティ・ウォー』では宇宙の半分が滅びるんです。」

監督は「結末で重大な事件が起きることは、素晴らしい物語、忘れられない物語を作るために大切だと考えています」という。ルッソ兄弟が目指しているのは、「重層的かつ複雑な物語」。笑えて、泣けて、深く考えることができて、興奮できて、そして怖い。あらゆる感情に訴えかけるストーリーを作りたいというのだ。むろん、それは『エンドゲーム』も同じだという。
「この映画には、観客を興奮させ、感動させるところもあれば、みなさんに挑戦するようなところもあります。」
とにかく観客を驚かせることを大切にしているルッソ監督は、予告編の情報をなるべく抑えつつ、しばしば本編には存在しないフェイクの情報をプロモーションに取り入れることでも知られている。「作品について説明するのが難しいんです」というアンソニー監督は、今回のインタビューでも本編に関連する質問にはほとんど答えていない。『エンドゲーム』に影響を与えた過去の映画についても「これまではお教えしてきましたが、今回は現時点ではお答えできません」と述べているほどなのだ……。
映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』は2019年4月26日(金)全国ロードショー。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/avengers-endgame.html
Source: Fandango