『スターウォーズ エピソード9』は65mmフィルムで撮影される可能性が明らかに
2015年12月に公開された『スターウォーズ / フォースの覚醒』でJ.J.エイブラムス監督は、『スターウォーズ』の持つ古き良き、それでいてリアリティある世界観を蘇らせるため、デジタルでなく35mmフィルムによって撮影を行った。この決断が正しかった事は、『フォースの覚醒』を鑑賞すれば明らかだっただろう。
続く『エピソード8』(2017年12月公開予定)でも、ライアン・ジョンソン監督はエイブラムス監督から引き続き35mmフィルムでの撮影を宣言している。ところが、サーガのグランド・フィナーレとなる『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』では、事情が少し変わりそうだ。
COLLIDERの報じるところによると、コリン・トレヴォロウ監督の『スターウォーズ / エピソード9』は、引き続きフィルムによる撮影ではあるものの、35mmから65mmに変更されるそうだ。
筆者は撮影技法関連の知識に明るくないため浅い解説しかできないのが大変申し訳無いが、『フォースの覚醒』『エピソード8』で用いられた35mmフィルムに対し、65mmフィルムサイズで撮影された映像は1:2.06の超ワイドスクリーンでの上映に適している。製作者はより広い視野を映像に収めることが可能となるため、IMAXなどの巨大スクリーンで鑑賞するとその迫力は格別だろう。
『エピソード9』トレヴォロウ監督と撮影監督は、既に2015年の『ジュラシック・ワールド』で35mmフィルムと65mmフィルムを組み合わせた撮影を経験している。
『エピソード8』でも検討されていた
『エピソード8』のライアン・ジョンソンも65mmフィルムの投入を検討していた。しかし同作の主な撮影舞台となるUKには65mmフィルム撮影用の設備が不足しているため、35mmフィルムを使用せざるを得なかったようだ。これに対し、パートナーのコダックと共に撮影環境の整備を進めているという。ライアン・ジョンソンは、2015年6月時点において、Twitterで以下のように質問に答えている。
@LaRabiaCompany I really wanted to, but for some specific logistical reasons we’re sticking with 35.
— Rian Johnson (@rianjohnson) 2015年6月10日
─PTA(おそらくポール・トーマス・アンダーソンのこと)がまた65mmフィルムを使って、『ローグ・ワン』は古いパナビジョン70を使うという噂があるけど、あなたも『スターウォーズ / エピソード8』でこういったことを検討してますか?
「すごくやりたかったんだけど、とある物流的な事情で35mmでやらなくちゃいけないんだ。」
『ローグ・ワン / スターウォーズ・ストーリー』の撮影に使われている『ウルトラパナビジョン70アナモルフィックレンズ』についての解説は、以下記事にて。
https://stg-theriver-stg.kinsta.cloud/ultra-panavision/
Source:http://collider.com/star-wars-9-65mm-film/#images
http://wired.jp/2016/02/01/star-wars-shot-on-film/
http://www.mediajoy.co.jp/mjc/movie_club/movie_film/p02.html