『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』美術監督に『ブレードランナー 2049』の俊英スタッフが就任!充実の顔ぶれで3部作完結へ

映画『スター・ウォーズ』シリーズの現行3部作を締めくくる、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』のスタッフ陣に注目だ。
このたび、映画の美術などを統括する美術監督に、『ブレードランナー 2049』(2017)のポール・イングリス氏が就任したことがわかった。米Omeda Undergroundが伝えている。
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督とのタッグによって、『ブレードランナー 2049』で偉大なる前作のビジュアルを推し進めてみせたポール氏は、過去に『007 スカイフォール』(2012)や『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(2015)、『トゥモロー・ワールド』(2006)、ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』シーズン1(2011)で美術監督を担当。こうして作品タイトルを並べただけで、その確固たる実力は十分に証明できるはずだ。なお、ポール氏が『スター・ウォーズ』シリーズに参加するのは本作が初めてとなる。
ポール氏の起用で注目したいのは、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)から『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』まで一貫して衣装デザインを担当するマイケル・カプラン氏とのタッグだろう。マイケル氏は『ブレードランナー』(1982)で衣装を手がけているため、作品のビジュアルを左右する2部門が新旧『ブレードランナー』のコンビで固められたことになるわけだ。
かつて“王道のSF作品”とされた『スター・ウォーズ』へのカウンター的に製作された『ブレードランナー』のDNAが、こうして『スター・ウォーズ』に逆流するとなれば、スタッフワークにもがぜん関心が高まってくる。そういえば『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)では、ライアン・ジョンソン監督も『ブレードランナー』の衣装を参照していた……。
ちなみに『フォースの覚醒』以降の作品でクリーチャーのデザインを担当するニール・スカンラン氏は、ポール氏と『プロメテウス』(2012)にて共同作業を経験済み。これまた『ブレードランナー』と同じくリドリー・スコット監督による『エイリアン』シリーズの作品というわけで、思わぬ共通点というべきか。
映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は2019年12月20日より米国公開予定。撮影は2019年夏より開始されるとのことだ。
なお、映画『ブレードランナー 2049』のブルーレイ&DVDは2018年3月2日発売。
Source: https://omegaunderground.com/2018/02/12/episode-ix-lands-blade-runner-2049-got-art-director-paul-inglis/