マーベル『エターナルズ』新ヒーロー、仮の姿は「ボリウッドの大スター」 ─ インド映画さながらの大規模ダンスシーンも

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のフェイズ4を切り拓く新作映画『エターナルズ(原題:The Eternals)』には、「ボリウッド一の映画スター」という設定のキャラクターが登場する。演じるのは『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』(2017)や「シリコンバレー」(2014-2019)のクメイル・ナンジアニだ。
『エターナルズ』は『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)後の世界を舞台に、7,000年もの時間を描く、MCU史上最大スケールの物語。古代から地球でひっそりと暮らしてきた異星人であるエターナルズが、予期せぬ悲劇をきっかけに、人類最古の敵・ディヴィアンツと戦うことになり、本作をきっかけに「MCUのすべてが変わる」とも言われている。
本作でナンジアニが演じるのは、宇宙の力を持つヒーローのキンゴ。米Deadlineのポッドキャストにて、ナンジアニはエターナルズについて「ディヴィアンツから地球を守るため、何千年もの前に地球に送り込まれた」存在だと説明している。本作は7,000年にまたがる物語だが、本編の多くは現代が舞台だということだ。
「僕たち(エターナルズ)は地球に長いこと暮らしていて、僕の役柄(キンゴ)なんか、“オーケー、僕たちは目立っちゃいけない、誰にも知られちゃいけないんだ”ということで、ボリウッドの映画スターになっちゃう。それが仮の姿なんです。おとなしくしていなきゃいけないので、僕はボリウッド一の映画スターになるんですよ。」
『エターナルズ』には、キンゴがボリウッドスターとして、まさにボリウッド映画さながらのダンスを踊る大規模なシーンが存在するそう。撮影のため、ナンジアニは数ヶ月にわたってダンスのトレーニングを積んだという。そのリハーサルを振り返って、ナンジアニは、マーベル・スタジオが本作で取り組んでいる多様性へのアプローチに感慨を覚えたことを明かしている。
「初めてリハーサルに行った時のことを覚えてますよ。そこにいたのが、全員、南アジアの人たちで…感動しちゃいましたね。“すごい、僕たちのような人が誰もいないところから始まったのに、ワンシーンにこれだけの人が出ている”って。(本作には)ゲイのヒーローも、南アジアのヒーローも、耳が不自由なヒーローも、韓国のヒーローも、ハリウッドの大作映画に初めて登場しますよ。」
映画『エターナルズ(原題:Eternals)』は2020年11月6日に米国公開予定。