【ネタバレ】『エターナルズ』ミッドクレジットシーン解説 ─ 今後のマーベルへの影響は

この記事には、『エターナルズ』の重大なネタバレが含まれています。

『エターナルズ』サノスの弟、エロスとは何者か
『エターナルズ』クレジット中に挿入される追加シーンでは、今後のMCUに大きな影響を及ぼすであろう新キャラクターが登場する。サノスの弟、エロスことスターフォックスだ。
このシーンでは、宇宙に旅立っていたセナ、マッカリ、ドルイグが、もう何週間も他メンバーからの連絡がないことを不思議に思っている。するとセナとマッカリは、艦内に何者かが現れる気配を察知。注視していると、酒に酔った様子の小人らしき種族が飛び出してきた。その小人の紹介で登場したのが、「タイタンの王子」にして「サノスの弟」、「ハートのジャック」で「ブラック・ロジャーを倒した」というスターフォックス/エロスだ。
銀河の色男らしく、早速セナに「噂の通りお美しい」と言いながら、危機にあるという「友達」の居場所を知っていると伝えたエロス。今後のMCUでどんな活躍を見せてくれるのか、劇場で観賞したファンは胸を昂らせたはずだ(そして、これがワールドプレミア上映時にネタバレされたサプライズだったわけである)。
サプライズ登場を果たしたエロスを演じたのはハリー・スタイルズ。ボーイズ・グループ「ワン・ダイレクション」のメンバーとして世界的な人気を獲得した後、2017年のクリストファー・ノーラン『ダンケルク』で映画デビューを飾った。

実は『エターナルズ』のクロエ・ジャオ監督、『ダンケルク』を観てからハリーに目をつけていたといい、エロスとハリーはセットで考えていたという。「エロス(の登場)を提案して、それから役者を探そう、という感じではなかった」とジャオ監督は語る。
一緒に登場した小人の名はピップといい、ピップとエロスを登場させたいというアイデアはジャオ監督によるものだ。「タイタンを超えて、長年にわたってサノスに影響を与えたかもしれないエターナルを探求すると言う考えが気に入ったんです。エターナルズが地球の私たちに影響を及ぼしたように」と、監督は米Deadlineにて明かしている。
ハリーに面会したジャオ監督は、「彼の中にはエロスがある」と確信。その心については、米Varietyの方で詳しく語っている。「彼のキャリアや、いま彼が向かっているところ、彼が体現していることを、個人として見ると、非常に興味深く、ユニークです。それこそがエロス、それこそがあのキャラクターです。彼はたまたまサノスの弟でした。頭の中でバックストーリーまで浮かんでいるんです」。
ジャオ監督はエロスを登場させるというアイデアを、ハリー・スタイルズ本人と、マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギ両名に提案した。「彼がイエスで、ケヴィンもイエスなら、オッケーということです。2人とも同意してくれて、とても嬉しい」。
ちなみにピップの声優を務めたのはパットン・オズワルトで、『レミーのおいしいレストラン』(2007)主人公のネズミのレミー役で知られる。米Hulu作「Marvel’s M.O.D.O.K.(原題)」ではM.O.D.O.K.役も担当しているので、マーベル関連作での声優はこれで2度目だ。