クリス・エヴァンス、キャプテン・アメリカ卒業は「すごく寂しい」 ― 複雑な心境明かす

俳優クリス・エヴァンスが、マーベル・シネマティック・ユニバースの人気キャラクターであるキャプテン・アメリカを卒業するというニュースは全世界の映画ファンに大きな衝撃を与えた。もちろん卒業するエヴァンス本人も、長らく演じてきたキャラクターを離れることに複雑な思いを抱いているようだ。
エヴァンスが「キャプテン・アメリカ役からの卒業」を最初に示唆したのは2017年3月のこと。しかし、このたび最新作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(4月27日公開)を控えて報道が再燃。米New York Times誌には、2019年公開『アベンジャーズ/エンドゲーム(邦題未定、原題:Avengers: Endgame)』をもって「彼がフランチャイズ(マーベル・シネマティック・ユニバース)に復帰する計画はない」と記されたのである。
クリス・エヴァンス、キャップ卒業は「すごく寂しい」
2018年秋に『アベンジャーズ』第4作の再撮影・追加撮影を控えながら、すでにエヴァンスは新たな道のりへと確実に進み始めている。2018年3月26日(米国時間)、舞台『ロビー・ヒーロー(原題:Lobby Hero)』が本公演初日を迎え、彼はついにブロードウェイ・デビューを飾ったのだ。同作は、映画『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(2016)を手がけたケネス・ロナーガンが2001年に執筆した戯曲を新演出で上演するもの。公演は2018年5月まで行われる予定だ。
『ロビー・ヒーロー』の公演初日、米Entertainment Tonightはエヴァンスを直撃。そこでキャプテン・アメリカ役からの卒業についても尋ねているのである。
取材に対してエヴァンスは、「(マーベルとの)契約は終わりですよ。僕の知る限りはね」と一言。そして現在の心境をこのように語っている。
「(キャプテン・アメリカの)すべてが恋しい。キャラクターだけじゃなくて、(関わっている)人々、いい映画に最高の思い出、そんな体験も。すごく寂しくなりますね。」
しかしインタビュー映像を見るかぎり、複雑な表情を浮かべつつ、そこにはどこか晴れ晴れとした印象があるのも事実だろう。『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)以来、2019年までカメオ出演も含めて合計9本。毎年1回、彼はおなじみのスーツに身を包んでスクリーンに登場してきたのだ。誰も代わることのできない大役を、彼はようやく務めあげたばかりなのである。
なお米Yahoo! MOVIESによれば、3月26日、『ロビー・ヒーロー』公演初日の劇場には、キャプテン・アメリカの親友であるバッキー・バーンズ役を演じたセバスチャン・スタンが姿を見せたという。エヴァンスは「すべてが恋しい」「寂しくなる」と語ったが、これまで培われてきた関係性が現在や未来へ繋がっていることを否応なく思わせるエピソードだろう。長らくエヴァンスに伴走してきたスタンは、その新しい一歩をどのように観ていたのだろうか。
Source: ET, Yahoo! MOVIES
Eyecatch Image: Photo by Gage Skidmore