ユアン・マクレガー、「オビ=ワン」単独ドラマの楽しみは「マンダロリアン」の新技術「あれは凄い」

『スター・ウォーズ』初の実写ドラマシリーズ「マンダロリアン」が好評を博し、ファンの次なる楽しみは、オビ=ワン・ケノービを主人公とするドラマシリーズ。『エピソード3/シスの復讐』(2005)から8年後、『エピソード4/新たなる希望』(1977)から11年前を描くとされる本作の撮影には、主演ユアン・マクレガーも楽しみにしていることがあるようだ。
「オビ=ワン」単独ドラマは2021年1月の撮影開始予定と伝えられている。この度ACE Unicerseのインタビューに登場したユアンは、ドラマについて何か話せることはありませんかと尋ねられた。「ノー。話せることはないんです」と断った後に、「第1作目(『エピソード1/ファントム・メナス』)を撮ったのはいつだったか…」と振り返り、最新作「マンダロリアン」までに進歩したテクノロジーについて話している。
「(プリクエルの当時は)ブルースクリーンやグリーンスクリーンだったので、想像するのが難しかった。でも今ではずいぶん進歩したんでしょうね。皆さんが見ているものが、セットでも同じように見られるようになっているのだと思います。
『マンダロリアン』の舞台裏をご覧になったかは分かりませんが、とんでもないスクリーンが採用されているんですよね。どういう仕組かは分からないですが、あれは凄いですよ。例えば雪景色のセットにいたって、周りを見渡せばまるでその場にいるようになれますし、僕ら演者にとってはリアルに感じられそうです。僕らのショー(「オビ=ワン」)でも、そのテクノロジーを使うことになるんだと思います。」
ユアンの言う『マンダロリアン』のスクリーン技術とは、新たに開発された「ステージクラフト(StageCraft)」のことだろう。これは屋内セットをぐるっと囲む円筒型の巨大スクリーンに背景映像を投影させる技術。ユアンがプリクエルで苦戦したグリーンスクリーンの“景色を想像しにくい”という問題もクリアできる。カメラの動きに合わせて背景の映り込む角度も同期されるのが特徴で、撮影後の合成の工数も短縮できる。その様子は舞台裏映像がいくつか公開されているほか、日本でもDisney+で配信開始となった「マンダロリアン」のメイキング・ドキュメンタリー「ディズニー・ギャラリー/スター・ウォーズ:マンダロリアン」でも垣間見ることができる。
「マンダロリアン」で初めて採用されたこの新技術は今後の他作品への展開も期待されている。ILM(Industrial Light & Magic)のロブ・ブレドウは、コロナ禍で様々な撮影現場が停止を余儀なくされる中、このStageCraftが「早期復帰のための重要な要素となる」とも語っている。
制作現場を大きく効率化させた「StageCraft」が、「オビ=ワン」単独ドラマにも採用される見込みということだ。ユアンにとっても、のびのびと演技に集中できる環境となるなら嬉しい。
ちなみにユアンは、「オビ=ワン」単独ドラマについて「まだタイトルは付いていない」としながら、「ファンが作った素晴らしいポスターもありますよね。作品のタイトルとして『Hello There』って描かれていて。『Hello There:Obi-Wan Kenobi Story』みたいな」と続けており、ファンアートにも目を通している様子だ。ファンが考えた『Hello There』のタイトルがお気に入りのようで、「僕からも一票」と喜んでいる。ドラマについては「知ってることもあるけど、教えられません」と言うに留めた。
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Source:ACE Unicerse,THR