『ファンタビ』エズラ・ミラー、『CASSHERN』紀里谷和明監督とタッグ ─ 天童荒太『悼む人』ハリウッドで映画化へ

『ファンタスティック・ビースト』シリーズや『ジャスティス・リーグ』(2017)のエズラ・ミラーが、『CASSHERN』(2004)などの紀里谷和明監督による新作映画『悼む人(邦題未定、原題:The Mourner)』に出演するという。米Deadlineが伝えた。
このたび報道された作品は、日本の小説家・天童荒太氏による直木賞受賞作『悼む人』(文春文庫刊)をハリウッドにて実写映画化するもの。今回の映画版では、疲れ切った一人の女性刑事が人身売買事件を追っていたところ、謎の若い男性と出会い、人生に秘められた崇高な意味を見出していく様子が描かれるという。その若い男性は、誰にも死を悼まれなかった人々を悼むことを自分の使命としていた。
エズラが演じるのは、タイトルロールとなっている「悼む人(The Mourner)」の男性。女性刑事をはじめ、その他のキャスティングは明らかになっていない。脚本はドラマ「Feed The Beast(原題)」(2016)のロビン・シュシャンが執筆し、プロデューサーは紀里谷監督と『ザ・ウォード 監禁病棟』(2010)のマイク・マーカスが担当。製作は米Echo Lake Entertainmentが務める。
紀里谷監督は「新造人間キャシャーン」を実写化した『CASSHERN』で2004年に長編映画デビュー。第2作『GOEMON』(2009)ののちにハリウッドに進出、クライヴ・オーウェン&モーガン・フリーマンが出演した『ラスト・ナイツ』(2015)を手がけている。
なお『悼む人』は2015年に日本でも映画化されており、主演を高良健吾、監督を堤幸彦が務めた。エズラ・ミラー主演、紀里谷和明監督によるハリウッド版がどのようなアプローチとなるのか、続報の到着を楽しみにしよう。
映画『悼む人(邦題未定、原題:The Mourner)』は2019年夏に撮影が実施される予定。劇場公開時期は不明だ。
Source: Deadline