『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』中国での初週記録が1億ドル超え、『アベンジャーズ/エンドゲーム』ぶり ─ 世界各国でコロナ禍最大のヒット

本国アメリカに先がけて中国など一部地域で封切りを迎えた『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』の勢いが止まらない。2021年5月19日の韓国・香港での世界公開を皮切りに、世界累計興行収入額が1億6,240万ドル(約176億円)を記録(本記事掲載時点)。『ゴジラvsコング』などを上回り、コロナ禍最大の興収記録を打ち立てている。
現時点で『ジェットブレイク』が公開されている国は、中国・韓国・ロシア・中東諸国をはじめとする計8カ国。米Varietyによれば、累計興収1億6,240万ドルのうち、1億3,500万ドルが中国市場での数字だという。この中国におけるオープニング興収は、シリーズ第7作『ワイルド・スピード SKY MISSION』(2015)の1億8,400万ドルに次ぐ数字。コロナ禍最大のヒットが見込まれながら封切られた『ゴジラvsコング』の中国でのオープニング記録が6,920万ドルであったことを鑑みても、『ジェットブレイク』の人気ぶりは一目瞭然だ。なお中国では、3月26日の公開から約2ヶ月が経過した『ゴジラvsコング』現時点での累計額は1億8,790万ドル。『ジェットブレイク』はオープニング記録だけで、この数字を追い抜こうとしている。
中国市場での『ジェットブレイク』の人気ぶりは、映画業界に大打撃を与え続けるコロナ禍をものともしていないことを証明してもいる。同市場でオープニング記録が1億ドルを上回ったのは、コロナ禍前の2019年に公開された『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)以来のことだという。
ほか中国以外の地域では、韓国で990万ドル、中東諸国合計で620万ドル、香港で240万ドルを記録(本記事掲載時点)。各国でジェット発進を成功させた本作は、劇場上映の一本に絞った公開形式にもかかわらず、コロナ禍最大の記録を打ち立てた形だ。
本作の成功を祝して、『ジェットブレイク』の出演者・監督は、「F9|Thank You World」と題した特別映像を公開。主演のヴィン・ディーゼルをはじめ、ミシェル・ロドリゲス、ジョーダナ・ブリュースター、タイリース・ギブソン、リュダクリス、サン・カンらファミリー一同と、第6作ぶりにメガホンを取ったジャスティン・リン監督が感謝の意を伝えている。今後『ジェットブレイク』は、本国アメリカやヨーロッパ諸国などのメインマーケットや、絶大な人気を誇る南米などで順次公開していく。日本では2021年8月6日に公開予定。エンジンがかかってくるのはこれからだ。
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Source:Variety,Box Office Mojo