ファルコン、バッキーを信頼していない ─ 「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」2人の関係は『リーサル・ウェポン』風に

マーベル・シネマティック・ユニバースのドラマシリーズ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー(原題:The Falcon and the Winter Soldier)」は、どうやらサム・ウィルソン/ファルコンと、バッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャーの関係性を、ファンの想像以上に“シリアスに”掘り下げることになるのかもしれない。米SAG-AFTRAのインタビューにて、バッキー役のセバスチャン・スタンが語った。
「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」は、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)後の世界を舞台に、サムとバッキーの新たな冒険と“盾の継承”を描く物語。これまで、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)から『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)の4作品を手がけたアンソニー&ジョー・ルッソ監督はサム&バッキーをコミカルに扱ってきたが、本作では様子が少々異なるようである。
「(2人の関係性を)ようやくきちんと描くことができて、すごく楽しいですね。だって、映画ではほんの数シーンしかなかったから。サムはバッキーを信頼していないし、とても動揺している。それに、サムには縄張り意識もあります。[中略]ある意味、『リーサル・ウェポン』の世界によく似ていますね。」
メル・ギブソン&ダニー・グローヴァー主演の『リーサル・ウェポン』は、マーティン・リッグスとロジャー・マータフの刑事コンビが、捜査の中で反発しあいながらも少しずつ理解を深め、“バディ”になっていくアクション映画シリーズ。コメディ要素もふんだんに取り入れられていたところを思い出しても、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」が“『リーサル・ウェポン』風”となるのはイメージしやすいところだ。

以前アンソニーは、本作におけるサム&バッキーの関係性について「僕たち、友達だったことなんてありませんから。今も友達じゃないです」と笑った。セバスチャンも「まったく違うところへ、まったく新しいところへ(キャラクターを)導いている」と話していたように、“ルッソ兄弟流”とは異なるアプローチが試みられているようだ。一方で、作品のトーンは『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』に近いともいわれている。
セバスチャンいわく、約10年にわたってバッキー役を演じ続けてきたことの面白さは、「僕自身が年を重ね、人として、男として成長するにつれて、彼も成長してきたところ。自分が年を取るたび、“今の彼らはどうなっているんだろう?”と思えるのが一番の良さかもしれません」。ちなみに“相棒”のアンソニーについては「一緒に仕事をしていてすごく楽しい」と絶賛し、「僕から最高の部分と…それから最低の部分も引き出してくれます。彼のことは大好きだし、同時に大嫌いですよ(笑)」とジョークを交えながら語った。
Source: SAG-AFTRA