「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」叩かれ役のジョン・ウォーカー、俳優の心境は

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)フェーズ4の新作ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」には、個性豊かな新キャラクターが次々に姿を現す。なかでも、初登場以来物議を醸しているキャラクターとして注目を浴びているのが、ジョン・ウォーカーだ。
このたび米Varietyのインタビューに登場したウォーカー役のワイアット・ラッセルが、ファンから飛び交う賛否両論について、その心境を明かしている。
この記事には、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」のネタバレが含まれています。

ワイアットが演じるジョン・ウォーカーとは、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)でキャプテン・アメリカを失ったアメリカ政府によって、“2代目キャプテン・アメリカ”に抜擢された人物。エリート兵士として従軍したウォーカーは抜群の戦闘能力を買われ、アメリカの新たな象徴として国に仕えることとなった。
ウォーカーのキャプテン・アメリカ襲名には賛否両論が飛び交っており、Varietyのインタビュアーによれば、第1話以降、ウォーカーの顔面に加工を施したミームが拡散しているのだとか。このことについて、「どういった心境ですか?」と訊かれたワイアットは、「ソーシャルメディア(アカウント)は持っていないんです」と答えながらも、情報として耳に入っていることを明かした。
「友人からは、見なくて良かったと思うようなものは幾つか送られてきました。『カールじいさんの空飛ぶ家』の男性(カールじいさん)がヘルメットをかぶっているやつなんかは最高ですね。どうなってんだか。これを作った人は何かのアワードに値すると思いますよ。光栄です。彼らは、彼(ウォーカー)のことがただただ嫌いなんです。うん、そうです。少しの間、マーベルの叩かれ役になれたのは面白い経験ですね。」
どうやらワイアットは、一部のファンの間で、ウォーカーが嫌われ者とされていることを認識しているのだろう。ワイアットの話しぶりからは、ある意味注目を浴びていることを楽しんでいる様子すらうかがえる。
ウォーカーに対して負の感情を抱くのはファンだけでなく、主人公サムとバッキー(特にバッキー)もまた然り。シールドを譲ろうとしないウォーカーに、2人は苛立ちを見せている姿が作中からは垣間見られる。そんな中、撮影現場におけるサム役アンソニー・マッキーとバッキー役セバスチャン・スタンとの関係性について訊かれたワイアットは、「現実でも僕が嫌いみたいで。まあ良いんですけどね…」と返答。この直後、すぐに笑い出したワイアットは「冗談です」と話した上で、「2人は面白いですし、気さくな人たちです。働きやすいし、良くしようとしてくれます」と、良好な関係であることを伝えている。「彼らの良いところについては言葉では言い尽くせないです」。
ちなみに、別のインタビューの場でも「嫌われ者を演じるのは光栄なことです」と話していたワイアット。その一方で、「できればそんなに嫌わないでもらえると良いですね」と本音を吐露してもいる。
Source: Variety