「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」シャロン・カーター、今では逃亡者 ─ 変化と成熟、その理由とは

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のドラマシリーズ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」には、久しくMCU作品に姿を見せなかったキャラクターが再登場する。『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)でエミリー・ヴァンキャンプが演じたエージェント13/シャロン・カーターもそのうちの一人である。
先日、ウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズ役のセバスチャン・スタンは、エミリーに「(シャロンと)スティーブ・ロジャースのキスシーンのおかげでこのドラマがある。ありがとう」と笑いながら話していた。確かに、『シビル・ウォー』でスティーブとシャロンのキスを二人が車中から見ている場面は、サム&バッキーのコンビを印象づけた名シーンだろう。もっともシャロンは、その後のMCU作品に登場していなかったのだが。
「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」に登場するシャロンは、もはやかつてのS.H.I.E.L.D.エージェントではない。『シビル・ウォー』でキャプテン・アメリカを助けたがために逃亡者となり、エミリーいわく「まるで違う道のり」をたどっているのだ。脚本・製作総指揮のマルコム・スペルマンは、米TV Lineにて彼女の変化をこう語っている。
「『シビル・ウォー』を観ているファンの方なら、シャロンが何をしなければいけなかったのか、その空白を埋めることができるでしょう。今回のシャロンは成長し、明らかに成熟している。ファンのみなさんも大好きになると思います。今の彼女にはまったく違うエネルギーがあるから。」
もっともその“成熟”は、ただ年齢によるものではないだろう。米Polygonにて、スペルマンは「シャロンは自分が裏切られたこと、見捨てられたことに向き合っている」とも語っている。「『シビル・ウォー』で姿を消してから、彼女は自分の力だけで生きていかなければいけなかったんです」。エミリーと製作陣は、今回のシャロン像を構築するために話し合いを重ね、セットでは実際にさまざまな演技を撮影していたという。
配信前のイベントで、エミリーは「ちょっと違うシャロンを見せられることがすごく楽しみです。犠牲を払ってから彼女はどこにいたのか、彼女の新しい考え方はどんなものなのか。キャラクターの長い旅を演じるのは面白いですね」と語った。アンソニー・マッキー&セバスチャン・スタンとの共演も久々だが、撮影には大きな手応えを感じたよう。「すごく楽しかった。戻ってこられてうれしい」とのコメントからは、シャロン・カーターの充実した物語にも期待が高まる。
ディズニープラス オリジナルドラマシリーズ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』 は配信中。
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Sources: TV Line, Entertainment Weekly, Polygon, Marvel