「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」最終話、スパイダーマンのカメオ登場が却下されていた

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のドラマシリーズ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」は、タイトルの通り、サム・ウィルソン&バッキー・バーンズの新たな冒険を描いた物語。二人の初タッグとなった『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)では、空港の戦闘シーンで、スパイダーマン/ピーター・パーカーを交えたユーモラスなアクションも見どころだった。
では、サムとバッキーの本格再タッグとなった本作に、スパイダーマンが再び絡んでくるという選択肢はなかったのだろうか? 脚本・製作総指揮のマルコム・スペルマンは、インタビューの中で「もちろんありました」と答えている。
この記事では、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」第6話『世界はひとつ、人はひとつ』の内容に言及しています。

最終話、舞台はニューヨーク
「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」の最終話で主な舞台となったのは、“親愛なる隣人”スパイダーマンの本拠地であるニューヨーク。ドクター・ストレンジも暮らしているこの街を、恐れ多くもフラッグ・スマッシャーズは攻撃の対象に選んだのである。彼らの企みを防ぐため、ファルコン/サム・ウィルソンとウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズらは戦いに身を投じていく。
米Inverseの取材にて「たとえばピーター・パーカーをカメオ出演させるような話し合いはなかったのですか?」と尋ねられたスペルマンは、これに「もちろんありました」と応答。しかし、マーベル側からストップがかかったことを明かしている。
「ケヴィン・ファイギ(マーベル・スタジオ社長)に“それはダメ、やめましょう”と。こういうプロジェクトですから、MCUのキャラクターは全員使えるものと思われるでしょうが、マーベルからは常に“このキャラクターは出てきますか?”という確認が入ります。好きだからという理由で、キャラクターを全員出すことはできません。必然的に登場しなければいけない。だからスパイダーマンの登場は叶いませんでした。」
『スパイダーマン』シリーズの前作である『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)は、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)から約8ヶ月後が舞台。一方、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」は『エンドゲーム』の半年後を描くストーリーだった。すなわち、時系列的にはピーターがニューヨークの街を飛び回っていてもまったく不思議ではないだろう。ただし、本シリーズの全6話でどれだけの時間が流れたのかは不明。米Screen Rantは、サム&バッキーがフラッグ・スマッシャーズと戦っている最中、ピーターがヴェネツィア旅行のためにニューヨークを離れていた可能性もあると指摘している。
「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」を経て、サム&バッキーの物語は新たな方向性へと進み始めた。かたやスパイダーマンは、劇中の時系列ではその直後に、ミステリオ/クエンティン・ベックの企みによって“お尋ね者”となっている。ピーターの次なる戦いは『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(原題)』で描かれるが、いずれサム&バッキーとの再会や共闘もありうるか。
ディズニープラス オリジナルドラマシリーズ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」は配信中。映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(原題)』は2021年12月17日に米国公開予定。
Sources: Inverse, Screen Rant