これを読めば『ファンタビ』最新作の準備は万端、『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』を観る前にシリーズ前2作をおさらいしよう

魔法の世界へ、ようこそ。これを読めば『ファンタビ』最新作を観に行く準備は万端!『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』を観る前にシリーズをおさらいしよう。
「ハリー・ポッター」魔法ワールドシリーズ最新作『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』が、いよいよ2022年4月8日(金)より公開となる。主人公ニュートと寄せ集めのチームがダンブルドアの“秘密の作戦”を決行する──というシリーズ第3弾だ。

物語は、主人公の魔法動物を愛するシャイでおっちょこちょいな魔法使いニュート(エディ・レッドメイン)。キーパーソンとなる“史上最も偉大な魔法使い”ダンブルドア先生(ジュード・ロウ)が寄せ集めのデコボコチームを結成し、世界の支配を企む史上最悪の“黒い魔法使い”グリンデルバルド(マッツ・ミケルセン)にダンブルドアの“秘密の作戦”で立ち向かう。5つのトランクに隠された、最後の希望とは一体……?
本作はダンブルドアの“秘密の作戦”を中心としたストーリーになるため、単独作品としても楽しむことができるが、より楽しむためにシリーズ一作目『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(2016)と二作目の『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(2018)のストーリーをおさらいしたいという方も多いだろう。
そこで今回は、最新作で描かれるニュートたちデコボコチームと、“史上最悪の黒い魔法使い”グリンデルバルドの対決に備えて、物語を「デコボコチーム」側と「グリンデルバルド」側に分けてご紹介。「デコボコチーム」のメンバーは主人公のニュート、ダンブルドア先生、ニュートの兄でエリート魔法使いのテセウス、なんとマグル(人間)のジェイコブ、呪文学の教師ユーラリー、名門魔法族の末裔ユスフ、そしてニュートの助手バンティ。一方の「グリンデルバルド陣営」にはグリンデルバルド、未知の力を秘めた青年クリーデンス、ジェイコブの恋人だったが彼を想うあまりグリンデルバルドの思想に傾倒していってしまうクイニーがいる。

これを読めば、本作へ至る双方の流れがわかるようになっている。『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』を映画館に観に行く前に、ぜひ読んでおいて。この春は、映画館で魔法体験しよう!
『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』

デコボコチーム側のストーリー
最新作につながるポイントをチェック!
- 主人公はシャイでおっちょこちょいな魔法動物学者ニュート
- 世界中の魔法動物を集め、不思議なトランクの中で保護している
- マグルのジェイコブとひょんなトラブルから出会う
- 魔法および魔法動物の存在は人間には知られてはいけない
主人公はシャイでおっちょこちょいな魔法動物学者ニュート。世界中を旅しては魔法動物を集め、不思議なトランクに詰め込んでいる。旅の途中でニューヨークに立ち寄ったニュートだが、自身のトランクをジェイコブというノー・マジ(魔法を使わない人間のこと。マグルともいう)と取り違えてしまう。さらにはジェイコブに魔法や魔法動物を見られてしまうことに。その記憶を消すために忘却の魔法をかけようとしたところ、ジェイコブが逃走。しかも誤ってニュートのトランクを持ち去ってしまう……!

この騒動を見ていた「アメリカ合衆国魔法議会(MACUSA)」の魔法使いティナは、ジェイコブが魔法を目撃した記憶を消さなかったニュートを法令違反のため連行。取り調べを受けるが、ニュートが持っていたトランクはジェイコブのものと入れ替わっていたため証拠も見つからず、無罪放免に。
一方、ジェイコブが持ち帰ったトランクの中から魔法動物たちが逃げ出してしまい、ニューヨーク中を巻き込む大騒動に!ジェイコブも噛まれてケガをしてしまう。回復までの間、ニュートとジェイコブはティナが暮らす男子禁制アパートにこっそり匿われる事に。そこで出会ったのが、ティナの妹クイニー。人の心を読むことができる彼女は次第にジェイコブの人柄に惹かれていき、ジェイコブもまたクイニーに夢中になっていく。

ニュートの魔法のトランクの中には魔法動物を飼育できる不思議な拡張空間が広がっており、ジェイコブはその中に連れ入れられて治療を受ける。そこでジェイコブは、「オブスキュラス」と呼ばれる危険な魔力を目撃する。
ニュートとジェイコブは、逃げ出した魔法動物を苦労しながらも無事に捕獲したが、その一部始終を見ていたティナにトランクごとMACUSAに連行され、魔法動物を逃し、大騒動を起こした人物だとして告発されてしまう。しかし逃げ出した魔法動物のせいで死者が発生したことで、ニュート、ジェイコブ、そしてティナまでもが逮捕されてしまう。
取り調べでは行き違いがあり、ニュートとティナは死刑を宣告されてしまう。クイニーがこの危険を察知したことで、ジェイコブと共に2人を無事に救出。そこでクイニーは、ニュートがリタ・レストレンジという名の女性の写真を持っていることに関心を持つが……。
史上最悪の“黒い魔法使い”グリンデルバルド側のストーリー
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- 敵は“史上最悪の黒い魔法使い”グリンデルバルド
- MACUSAのグレイブス長官になりすましている
- 自分の出自を知りたいクリーデンスが「オブスキュラス」であることが判明する
『ハリー・ポッター』シリーズでは、“名前を言ってはいけないあの人”ことヴォルデモートがシリーズ最大の敵だったが、このシリーズでの敵は、“史上最悪の黒い魔法使い”グリンデルバルド。魔法使いが世界を支配することを企む危険人物だが、巧みな話術と圧倒的なカリスマ性で数多くの信者を獲得し、勢力を拡大させていた──。
ティナが働くMACUSAのパーシバル・グレイブス長官は、街で魔法動物脱走の騒ぎを起こしたとして連行されてきたニュートと出会う。彼のトランクはジェイコブのものと入れ替わっているため気に留める様子はないが……。

一方、魔女や魔法使いは実在すると主張する活動家メアリー・ルーには、クリーデンスという養子がおり、この気弱な少年は養母からの支配と虐待を受けていた。グレイブスはクリーデンスの能力を見込んでいたため、彼を魔法界に入れることを見返りに、とある「子供」を見つけろとの指令を与える。

魔法動物を脱走させて死者を出したという疑いで逮捕されたニュートの取り調べを行うグレイブスは、ニュートのトランクから「オブスキュラス」が発見されたことで、ニュートとティナに死刑を宣告してしまう。
グレイブスに認められようとクリーデンスが義妹の部屋で魔法の杖を見つけると、これをクリーデンスのものと勘違いしたメアリー・ルーは、「お前の母親は魔女だった」と咎めて罰を与えようとするが、そこに「オブスキュラス」が放たれ、メアリー・ルーは死亡する。
クライマックス
実は、クリーデンスこそが危険な闇の存在、「オブスキュラス」そのものだったのだ。そうとは知らないグレイブスがクリーデンスを見捨てたことで「オブスキュラス」が覚醒し、街で暴走状態となってしまう。
「オブスキュラス」の暴走に気付いたニュートとティナは現場に急行し、ニュートはクリーデンスを落ち着かせようと試みる。クリーデンスは人間の姿に戻り、ニュートを受け入れるような素振りも見せるが、そこに現れたグレイブスがこれを妨害。クリーデンスは再び「オブスキュラス」と化して暴走してしまう。

そこにティナが駆けつけ、クリーデンスをなだめようと試みるも、一斉に現れたMACUSAの魔法使いたちがクリーデンスを猛攻撃。これによってクリーデンスは消滅してしまうのだった……。
MACUSAに魔法の杖を剥奪されそうになったグレイブスは反撃に出るが、ニュートがその動きを封じ、グレイブスの正体を明かす「レベリオ」の呪文を唱える。するとグレイブスは、史上最悪の“黒い魔法使い”グリンデルバルドへとみるみるうちに変貌。実はグリンデルバルドはグレイブスに姿を変えていたのだった(本物のグレイブスの安否は今なお不明)。
ラスト
グリンデルバルドはMACUSAによって連行され、大騒動が起きた街中の人間の記憶を消すために、ニュートは巨大な鳥の魔法動物サンダーバードを放ち、忘却薬の雨を降らせる。倒壊した街は、MACUSAの魔法で瞬く間に復興する。

冒険を共にしたマグル、ジェイコブの記憶も消さなくてはならず、クイニーはジェイコブを忘却の雨の中に送り出す。ニュートは、全てを忘れたジェイコブに貴重な品を匿名で贈り、これを元手にジェイコブは念願だったパン屋を開業する。店は魔法動物をかたどった独創的なパンが並ぶ繁盛店となった。そこにクイニーが来店すると、ジェイコブは不思議そうに笑顔を浮かべるのだった。
ニュートはティナに見送られてニューヨークを去る。魔法動物についてまとめたニュートの自書『幻の動物とその生息地』を仕上げたらまた会うことを約束し、2人は別れる。
『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』

デコボコチーム側のストーリー
最新作につながるポイントをチェック!
- ニュートはグリンデルバルドを止めることを言い渡される
- クイニーがグリンデルバルド側に傾倒してしまう
- ダンブルドア先生はグリンデルバルドと「血の誓い」を結んでいて攻撃することができない
舞台はロンドン。イギリス魔法省に戻っていたニュートは、ホグワーツ魔法魔術学校の同級生だったリタ・レストレンジと、その婚約者であり兄のテセウスに再会しながらニューヨークでの騒動の罰として下されていた国外旅行禁止令を解いてほしいと魔法省に掛け合う。魔法省はその条件として、逃げ出したグリンデルバルドの野望を止めることを言い渡されてしまう。しかしニュートはこれを断る。

ニュートの前に、ホグワーツ時代の恩師ダンブルドア先生が現れ、クリーデンスを探し出すという任務を言い渡される。
帰宅したニュートのもとに、恋人同士となったジェイコブとクイニーが訪れる。シリーズ一作目でジェイコブにかけられた忘却術は効力を失った模様。魔法使いと人間の交際や結婚を禁じる魔法社会の法律への意見の相違でクイニーとティナは仲違いをしていた。さらにクイニーはジェイコブに惚れ魔法をかけて結婚に同意させていたが、ニュートに見破られて魔法は解かれてしまう。クイニーは姉ティナの所に行くと言い残して消えてしまい……。

クイニーはティナに会うためにフランス魔法省を訪れるが、不在で会えず、街で1人になり心細くなり泣いてしまう。そんなときに声をかけてきた女性に付いて行くのだが、実はこの女性はグリンデルバルドの側近。そこでグリンデルバルドを紹介され、彼の思想に惹かれていってしまう……。
ニュートとジェイコブは名門魔法族の末裔であるユスフと出会い、ティナの居場所の手がかりを知っていると推理。ユスフに付いて行った所、ティナと共に監禁されてしまう。ところがユスフはその場で卒倒したため、一同はニュートの相棒で魔法動物のピケットの手柄で脱出に成功する。
一方、テセウスやリタはホグワーツに出向き、ダンブルドア先生にグリンデルバルドと戦うよう要請するが、かつて志を共にした関係だったため二人は過去に「血の誓い」を結んでおり、直接対決ができないことになっていた。

ダンブルドアからクリーデンスとリタは兄弟らしいという噂を聞いていたニュートは、レストレンジ家について調べるためティナと共にフランス魔法省へと赴くが、レストレンジ家の史録が墓地に移動されたことを知る。ニュート、ティナ、そしてリタの一同が墓地を訪れてみると、そこにはユスフ、そしてクリーデンスが集まっていた……。
史上最悪の“黒い魔法使い”グリンデルバルド側のストーリー
最新作につながるポイントをチェック!
- グリンデルバルドが脱走
- クリーデンスは“アウレリウス・ダンブルドア”?
逮捕されたグリンデルバルドはニューヨークからヨーロッパへ移送されることに。移送中、グリンデルバルドは巧みな魔術で脱走。その後パリに拠点を置く。
生き延びていたクリーデンスは、パリで巡業サーカス団に身を隠しており、蛇に変身するナギニと協力して騒ぎを起こし脱走する。2人はクリーデンスの実の母親を探しに行くが、母親には会えず。そこにイギリス魔法省からの追手が現れために、クリーデンスは防衛のため「オブスキュラス」を覚醒させてしまう。

クリーデンスとナギニは、グリンデルバルドの指示に従って墓地を訪れる。そこでニュート、ティナ、リタ、ユスフと遭遇。自らの出自を知ろうとするクリーデンスに対し、ユスフは自身の家系を明かす。ユスフはフランス純血一族の男に母親を奪われた過去があり、母は男の間に女児を出産して死亡。その女児こそリタ・レストレンジだという。ユスフはこの復讐のために、後になって男が再婚した女性との間に生まれた男児であるコーヴァスことクリーデンスの命を狙っていたのだった。
しかし、リタはここで「コーヴァスは私が殺した」と衝撃の告白。結局クリーデンスの出自は分からずじまいとなってしまう。
クライマックス
集会場にはグリンデルバルドの信者が集結しており、駆けつけたジェイコブはそこでクイニーと再会する。ニュートらも集会場に集まったところで、グリンデルバルドが登場。「魔法使いの新世界を作る」と説くグリンデバルドは、人間と魔法使いとの間で闘いが勃発すると演説をする。

グリンデルバルドは強力な魔法で青い炎の結界を張ると、支持者が次々とこれを通過していき、遂にはクリーデンス、さらにはクイニーまでも加わってしまう…。リタもグリンデルバルドに騙し討ちを仕掛けるが、反撃にあって消滅させられる。グリンデルバルドが姿を消すと、青い炎は巨大な怪物となって集会場から飛び出す。
ニュートたちは「フィニート」の呪文で青い炎の怪物をなんとか鎮めることに成功するが……。
ラスト
きらきらしたものが大好きな魔法動物ニフラーがグリンデルバルドから「血の誓い」のペンダントを盗んでいたことが発覚。このペンダントは、ダンブルドアとグリンデルバルドとの直接対決を封じていたアイテムであるため、その破壊方法を模索することに。
オーストリアに移ったグリンデルバルドは、クリーデンスに魔法の杖を与え、衝撃のひと言を発する。クリーデンスの正体はアウレリウス・ダンブルドアであるというのだ。それを裏付けるように、ダンブルドア家の危機に駆けつけるという不死鳥が彼の前に出現するのだった……。
最新作『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』の注目ポイント

いよいよ2022年4月8日(金)公開となる待望の最新作『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』では、主人公のニュートとダンブルドア先生、そしてマグルまでの寄せ集めデコボコチームが結成され、史上最悪の“黒い魔法使い”グリンデルバルドに立ち向かう。
鍵を握るのは5つの魔法のトランク。果たして、未来が見えるグリンデルバルドを倒すための、ダンブルドア先生の“秘密の作戦”とは一体?

グリンデルバルド陣営に加わってしまったクイニーは、ジェイコブの元に戻ることができるのか?なぜジェイコブは魔法を使えるようになったのか?そしてダンブルドアとグリンデルバルドの「血の誓い」は破られるのか?新たに登場する魔法動物たちの活躍は見られるのか?とにかく胸が高鳴るポイントだらけ。
映画『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』は、2022年4月8日(金)全国ロードショー。さぁ、魔法の世界の扉を開ける準備はできてる?