『ファンタビ3』代役のマッツ・ミケルセン、ジョニー・デップ降板に「悲しい状況」 ─ グリンデルバルド役には「超面白そう」「自分なりのものに」

『ファンタスティック・ビースト』シリーズ第3作(タイトル未定)でグリンデルバルド役に決定したマッツ・ミケルセンが、出演発表後となる2020年12月2日(現地時間)に代役を務めるにあたっての心境を明かした。ジョニー・デップの降板理由もあってか、どうやら複雑な思いを抱いているようだ。
11月6日(米国時間)、前作『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(2018)でグリンデルバルド役を演じたデップが、第3作から離脱することが判明。英タブロイド紙「The Sun」との間で展開されていた名誉毀損裁判にデップ側が敗訴した後の発表となった。この5日後にはミケルセンの代役出演の交渉が報道され、11月26日に正式に出演が決定した。
このたび米Entertainment Weeklyの取材に応じたミケルセンは、デップの代役出演に「お仕事的には明らかに超面白そうですし、良いんです」と前向きに捉えている様子。他方、「ああいう事の後だとショックでもありますね」とも伝えている。
「ただただとても悲しいです。おふたり(デップと元妻アンバー・ハード)にとって1番良いようになることを願うばかりです。悲しい状況ですよね。おふたりそれぞれが、またすぐに元通りになると良いですけど。」
事実上プライベートの問題で降板となったデップに気を遣うなど、優しさを見せるミケルセン。その一方で、“超面白そう”と意気込みを見せるグリンデルバルド役を演じるにあたっては、すでに役づくりを進めている模様だ。グリンデルバルド役は「とても扱いにくい役」と明かすミケルセンは、「ジョニーが残したものと僕がやることになるものを繋ぐ橋が無ければいけません」と続けている。
「これと同時に、役を自分なりのものにしなければいけないんです。彼(デップ)が見事にやってのけたものを完全に切り離させない為にも、(2つのグリンデルバルドに)幾つかの繋がりや橋渡しを探す必要がありますね。」
現在、第3作は英ロンドンにあるワーナー・ブラザース・スタジオで撮影が進行中。ミケルセンの合流も間もなくと見られる。デップによる初代グリンデルバルドが“残したもの”が受け継がれることになるミケルセン版グリンデルバルドは、デップの降板にショックを受けたファンに対しても、敬意が払われたものになることは確かだろう。
Source: Entertainment Weekly