マーベル映画いつまで続くの?ケヴィン・ファイギ「『風と共に去りぬ』後に小説原作の映画がいつまで続くかと聞かないだろう?」

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)は2008年の『アイアンマン』以来、怒涛の公開ペースで物語を展開している。ディズニープラスの登場以降はさらにドラマシリーズも加わった。
何本もの作品が絶え間なく供給されているが、「マーベルファンの3人に1人がMCUに疲弊している」との調査も登場。こうした向きに対してマーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギは、コミックの映像化は正しく取り組めば半永久的に続けられるとの持論だ。米ポッドキャスト番組で語った。
そもそもファイギの原点は、マーベル・コミックのオタク的知識を買われて2000年の映画『X-メン』に製作補佐として参加したことだ。「もう22年もマーベル・スタジオで仕事をしている」と話すケヴィン・ファイギは、次のように振り返っている。
「確か自分がマーベルで2年目の時だったかな、こんな風に聞かれたことがありました。“どれくらい続くんですかね?このコミック映画ブームって終わるんですかね?”って。」
ファイギの2年目を2002年とすれば、この年は『スパイダーマン』(2002)が公開された時期であり、『X-MEN2』(2003)『デアデビル』(2003)『ハルク』(2003)などが製作されている頃だ。現在にまで続くアメコミ映画ブームが、まさに立ち上がった頃である。
もっともファイギは、このブームがいつまで続くかという質問の「意味がわからなかった」という。その心は以下の通りだ。
「だって、それって『風とともに去りぬ』が公開された時に、“小説が原作の映画って、あとどれくらい製作されますかね?観客は本が原作の映画化に飽きると思いますか?”って聞かれるようなものですよ。大抵の人には、本はどうにでもなり得るという共通認識があるから、そんなこと聞かないですよね。小説というのはどんなタイプのストーリーでも良いんです。だから、どういうストーリーを翻案するか次第ってことです。コミックでも同じことなのに、コミックを読まない人は、それをわかっていない。」
コミックに明るいファイギは、映画の原典となるマーベル・コミックについて「興味深くてエモーショナルで、画期的なストーリーの歴史が80年分ある」と話す。「そこから映像化できるというのは特権です。別のやり方としては、何か違うジャンルに合わせて、どんなタイプの映画を作りたいかを考えることもできるわけです」。
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