タイカ・ワイティティ、古典的アメコミ『フラッシュ・ゴードン』を実写映画化 ─ 監督・脚本に就任、アニメ化企画から変更

『マイティ・ソー/ラブ&サンダー(原題)』を控えるタイカ・ワイティティが、アメコミ原作映画『フラッシュ・ゴードン(原題:Flash Gordon)』の実写化企画を進行していることがわかった。
コミック『フラッシュ・ゴードン』は、1936年より新聞連載作品として人気を博したシリーズで、主人公フラッシュ・ゴードンと惑星モンゴの支配者・ミン皇帝の戦いを描いた。2019年、ワイティティは『フラッシュ・ゴードン』のアニメ映画版で監督・脚本を務めると報じられていたが、その後、実写映画化に企画が変更されたということだ。
米Colliderにてプロデューサーのジョン・デイヴィスが語ったところによると、ワイティティは『フラッシュ・ゴードン』の企画開発中で、まだ脚本の執筆には入っていないとのこと。現時点ではキャラクターの設定や作品のトーンを詰めている最中だというから、実現にはしばらく時間を要しそうだ。今後、ワイティティは『マイティ・ソー/ラブ&サンダー』や『スター・ウォーズ』新作映画をはじめ、いくつもの企画を控えているのである。
ワイティティは1980年製作の実写映画版『フラッシュ・ゴードン』の大ファンで、成長の中で大きな影響を受けたそう。当初のアニメ映画化もワイティティの提案だったが、企画開発が進んだのちに「実写でやりたい」と再提案があったと語られている。
「彼(ワイティティ)には、非常に素晴らしい、おもしろいビジョンがあるんです。みなさんが知っているのはタイカが作ることだけですが、タイカらしい作品になりますよ。タイカが(『フラッシュ・ゴードン』の)世界をどう見るか、ということです。彼は世界一すごい、世界一愉快な人ですから、次元の違うことを考えています。タイカの特別な部分がすべて詰まった映画ですし、それが非常に面白い形で、原作のコンセプトを引き出すことになります。」
『ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル』(2016)でワイティティに注目したというデイヴィスは、『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)の後から本作の話し合いを進めてきたという。「彼が撮るべき映画ですから、監督できる人は彼しかいない」と述べ、脚本のみならず監督としての力量にも期待を寄せた。
なお、『フラッシュ・ゴードン』の実写映画化企画は2018年にも報じられており、当時は『オーヴァーロード』(2018)のジュリアス・エイブリーが監督・脚本を務め、プロデューサーをデイヴィスと『キングスマン』シリーズのマシュー・ヴォーン監督が担当するといわれていた。しかし、こちらの企画はその後動きがないため、実写化企画そのものがワイティティにスライドした可能性もある。製作は20世紀スタジオ。
Source: Collider