『ヴェノム』監督、スパイダーマンとのクロスオーバーは「実現に向けて進んでいる」 ─ 念願の直接対決への期待語る

マーベル最凶のダークヒーローを映像化した『ヴェノム』(2018)を手がけたルーベン・フライシャー監督が、いずれ来るスパイダーマンとのクロスオーバーに期待を語った。フライシャー監督は、『ヴェノム』の公開時から「共演は必然」と語り、「トム・ホランドもトム・ハーディも楽しみにしています」「問題はいつ、どこでやるのかということ」と述べていた人物である。
2019年9月下旬、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)を手がけるマーベル・スタジオと、『スパイダーマン』映画のソニー・ピクチャーズが再び契約を結び、スパイダーマンがMCUに残留すること、ソニー独自のスパイダーマン・ユニバースにも登場することが決定。マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は、スパイダーマンを「複数のシネマティック・ユニバースを横断する唯一のヒーロー」と呼んだのである。
いまや、フライシャー監督の“予告”通り、スパイダーマンとヴェノムはクロスオーバー可能な状態となった。米Fandomのインタビューで、フライシャー監督は「すべてがそこ(クロスオーバー)に繋がっていきます」と述べ、『ヴェノム』監督としての感慨を語っている。
「楽しみにしています。僕たちは(映画で)ヴェノムのオリジンを変更しましたからね。コミックでヴェノムはスパイダーマンから発展してくるんですが、マーベルとソニーの問題で、僕たちはそうすることができなかった。(今では)2人が正面から対決するところに向けて進んでいますし、すごくエキサイティングなものになると思いますよ。」

もっともフライシャー監督は、『ゾンビランド:ダブルタップ』(2019年11月22日公開)のために『ヴェノム』続編には就任しておらず、代わりに俳優・監督のアンディ・サーキスが第2作のメガホンを取る。『ヴェノム』やスパイダーマン映画に今後再登板するかどうかは不明だが、「引き継いでもらえて嬉しいです。彼(アンディ)がどんなことをするのか、楽しみです」と語った。
前述の通り、スパイダーマンはソニー独自のユニバース作品にも今後登場する見込み。ソニーは『ヴェノム』続編のほか、ジャレッド・レト主演『モービウス(原題:Morbius)』、さらにはアニメ映画『スパイダーマン:スパイダーバース』続編やスピンオフ作品、テレビシリーズなど多数の企画を進めているが、初登場がどこになるのかはまだ定かでない。しかしながら、フライシャー監督の言葉が正しければ、ソニーは確かにスパイダーマンとヴェノムの対決に突き進んでいる模様。ひきつづき進捗状況に注視しよう。
Source: Fandom