マット・デイモン、クリスチャン・ベール主演『フォードvsフェラーリ』米国版新予告編 ─ 映画祭で絶賛、耐久レース「ル・マン」勝利を賭けた男たちの友情

『ボーン・アイデンティティー』シリーズや『オデッセイ』(2015)のマット・デイモン、『ダークナイト』3部作などのクリスチャン・ベール主演、1966年の伝説のレース「ル・マン24時間耐久レース」で絶対王者フェラーリに挑んだフォードの男たちを描く実話映画『フォードvsフェラーリ』より米国版新予告編が公開された。トロント国際映画祭で上映されるや、批評家・観客から賛辞の声が寄せられている注目作だ。
本作でデイモンが演じるのは、ル・マンを制した「フォード・GT 40」を生んだカーデザイナー、キャロル・シェルビー。ベールはイギリス人の剛腕レーサー、ケン・マイルズを演じる。今回の予告編では、本作を手がけた『LOGAN/ローガン』(2017)ジェームズ・マンゴールドが「大きなテーマ」と語っているキャロル&ケンの友情に焦点が当てられている。
映像の冒頭、キャロルが「君をル・マンの運転席に座らせるという約束を破ることになってしまう。もしも君が口を閉じて、僕に自分の仕事をさせてくれれば…」と詰め寄れば、ケンはキャロルの顔を正面から殴り、2人は取っ組み合いの喧嘩を始める。そこにケンの妻モリーが現れると、2人は悪態をつきながら揃ってコーラを飲むのだ。
「ル・マンの24時間をフェラーリが5年連続で制し…」との声が聞こえる中、フォードCEOのもとにフェラーリからメッセージが届く。「フォードは汚い工場で、汚くて小さい車を作ってる奴。それから、君は太ってる」。怒りを抑えながら、フォードは「ル・マンでフェラーリを倒す」と宣言するのだった。
選ばれたデザイナーのキャロルは、ケンから「偉大なるキャロル・シェルビーが、フェラーリに勝てる車をフォードで作るって?」と問いかける。「どれくらい時間がかかると言ったんだ? 200年、300年?」。キャロルが「90日」と答えると、思わずケンは笑ってしまった。タッグを組むことになったキャロルとケンは、噛み合ったり噛み合わなかったりしながらも、ル・マンに向けて信頼関係を結んでいくのだった(「ケンは難しい方だと聞きましたが…」「いやいや、ワンちゃんみたいなものですよ」)。そして2人の戦いは、フォードの上層部やケンの家族を巻き込みながら、レースに向けてどんどん加速する。「もっと軽く、もっと速く。じゃなきゃ最低だ」。
マイルズの妻モリー役は「アウトランダー」(2014-)『マネーモンスター』(2016)のカトリーナ・バルフ。ケンとモリーの息子ピーター役には『サバービコン 仮面を被った街』(2017)『クワイエット・プレイス』(2018)のノア・ジュプ。フォードCEOのヘンリー・フォード2世は劇作家・脚本家・俳優のトレイシー・レッツ、社長のリー・アイアコッカは「Marvel パニッシャー」(2017-2019)『ベイビー・ドライバー』(2017)のジョン・バーンサルが演じる。
映画『フォードvsフェラーリ』は2020年1月全国ロードショー。