『フリー・ガイ』タイカ・ワイティティのアドリブ集が存在、「39分くらいあったと思う」と監督

ライアン・レイノルズ主演、ゲームのモブキャラが世界の危機を救うべく立ち上がるアクション・コメディ映画『フリー・ガイ』。この作品で、にわかに注目を集めているのが、ゲーム会社・スナミの社長アントワン役のタイカ・ワイティティだ。米国メディアでは「『フリー・ガイ』の秘密兵器、それはタイカ・ワイティティ」とまで紹介されている。
タイカ・ワイティティといえば、『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)や『ジョジョ・ラビット』(2019)を手がける映画監督・脚本家であり、俳優として自身の映画を含む多数の作品に出演。現在は『マイティ・ソー/ラブ&サンダー(原題)』など多数の企画に関与しており超多忙だが、『フリー・ガイ』のオファーを受けたのは『ジョジョ・ラビット』の完成直後だった。「(当時は)ちょっと燃え尽きてたから、監督をやるより簡単なことをしたかった。だったら演技をやろうと思った」とはタイカ自身の談である。
その言葉通り、『フリー・ガイ』のタイカはまさに水を得た魚のようで、のびのびとした演技にはライアン・レイノルズも驚いたそう。撮影現場ではアドリブのオンパレードだったそうで、ショーン・レヴィ監督は、すでに“タイカ・ワイティティのアドリブ集”が存在することを認めている。
「タイカ・ワイティティのアドリブを繋いだ映像があるんですよ。僕が編集したんですが、39分くらいあったと思うな。なんとか1分半くらいにしたら、SNSでお見せできますよね。いずれ、世界に向けて公開しなければと思っているんです。そうそうない、めったに見られないレベルのアドリブだったから。」
監督いわく、タイカはどのジョークについても20個ほどのパターンを用意して撮影に臨み、次々にアドリブを披露していたとのこと。2020年10月のインタビューでは、「使わなかったテイクだけで映画史上最長の特典映像を作れる」とまで言わしめている。もはやSNSサイズの1分半ではなく、できるだけたっぷりと見たくなるというものではないか。
ちなみにタイカ自身は、悪役であるアントワンについて「僕が演じる役は、いつもすごくいい人たちだと思います。どの役柄にも僕自身の母親がいる感じ」とコメントしている。「だから、今回も自分の母を演じたようなもの。まあ、こんな母親に育てられた覚えはないですけどね」。
映画『フリー・ガイ』は2021年8月13日(金)より全国公開中。ぜひとも大スクリーンでタイカ・ワイティティを堪能してほしい。
Sources: CBR.com, GameSpot, Wired, ComicBook.com