「ヒーローもヴィランもいない、政治運動があるだけだ」 ─ 最新作『フロントランナー』をヒュー・ジャックマンが語る

『グレイテスト・ショーマン』(2017)のヒュー・ジャックマン主演最新作、映画『フロントランナー』が2019年2月1日(金)より全国の映画館にて公開される。
当選確実と言われていた大統領最有力候補が、たった一つのスキャンダル報道で政界から葬られた――。本作が描くのは、1988年の米国大統領選挙において“史上最年少にして最有力候補”と目されたゲイリー・ハートをめぐる事件だ。知性とカリスマ性を兼ね備え、ジョン・F・ケネディの再来として大衆に愛されていたゲイリーの未来は、一人の記者が掴んだ疑惑によってもろくも崩れ去る。あの日、いったい何が起きたのか?
このたび日本公開に先がけて、作品のテーマやゲイリー・ハートについて、ヒュー・ジャックマンが自ら語る特別映像が到着した。
今回の映像で、ヒューは“天才政治家”ゲイリー・ハートについて「強烈な知性とカリスマ性の持ち主、私生活を重んじていた彼は、度を越した報道に不快感を覚えている」と分析。そんなゲイリーを奈落へと突き落とすのは、その報道にほかならなかった。渦中のゲイリーや家族、報道記者たち、選挙スタッフ、当時を生きた人々はどのような時代の流れを目にするのか……。

『X-MEN』シリーズのウルヴァリン役でも知られるヒューだが、本作については「ヒーローもヴィランもいない。リアルで人間臭い政治運動があるだけだ」と言い切る。
圧倒的支持を得ていたゲイリーの選挙キャンペーンの様子、彼を支えた選挙スタッフや家族、そして選挙報道に熱を入れながら、特ダネを求めるマスコミの姿……。今回の映像にはそれぞれの姿が次々と映し出されていく。ヒューは「(この映画では)混乱や過ち、欠点が描かれます。“彼を大統領にすべきだったのか”、“報道は行き過ぎだったのか”、観客に答えは与えません。何が重要なのかを問いかけているんです」と述べた。

本作にはヒューのほか、『死霊館』シリーズのヴェラ・ファーミガ、『セッション』(2014)のJ・K・シモンズ、『スパイダーマン2』(2004)ドクター・オクトパス役のアルフレッド・モリーナら充実の俳優陣が集った。選挙スタッフ、ジャーナリスト、記者、ハートの妻と娘ら12人の視点で描かれるドラマを紡ぎ出す演技のアンサンブルに注目だ。監督を務めたのは、『マイレージ、マイライフ』(2009)でアカデミー監督賞・脚本賞にノミネートされたジェイソン・ライトマン。
映画『フロントランナー』は2019年2月1日(金)より全国ロードショー。
『フロントランナー』公式サイト:http://www.frontrunner-movie.jp/