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『アナと雪の女王』3作目どうなる ─ 続編製作の可能性、出演者&監督たちが語る

アナと雪の女王2
(C)2020 Disney.

ディズニー最新作『アナと雪の女王2』は、2013年の大ヒット作『アナと雪の女王』のストーリーを継ぎながら、アナやエルサ、クリストフ、オラフといったキャラクターを新たな方向へと推し進める一作に仕上がった。短編映画などを経ながら、6年越しの新作長編となった本作は、早くも世界中の観客を虜にするムーブメントを巻き起こしている。再びの大ヒットが約束された本作だが、いずれシリーズ3作目が作られることはあるのか……。

監督&プロデューサー「完結した」

監督のクリス・バック、脚本・監督のジェニファー・リーは、本作が公開される以前から、『アナと雪の女王』の物語は2作目で完結すると強調していた。米Insiderのインタビューにて、リーは現在もその思いが変わっていないことを明らかにし、ひとまずは「疲れました」と笑っている。かたや、バックは「可能性が閉ざされてしまうことはありません」とも述べた。

「日頃から“絶対にない、ということはない”と言っているんです。だけど僕たちにとっては、(今回の映画が)数年前に考え出した物語なんです。きちんと完結した物語を描くのはどうか、と。『アナの雪の女王2』では、前作の疑問や、誰も気づいていなかった疑問に答えを出しています。」

とはいえ前作の完成時点で、リー&バックに続編の構想はなかったという。それゆえ、前作のラストは続編を見越したものにはなっていなかったのだ。しかしリー監督は、続編の物語について「(キャラクターが)向かうべき旅路」だったと述べている。「もっと映画を作るかどうかって? 答えの出ていない謎は常にあるものですが…」。リーがここまで言いかけた後、バックは「それでも今回で終わらせなければなりませんでした」と言い切っている。

ちなみにプロデューサーのピーター・デル・ヴェッチョも、米Cinema Blendにて「2本の映画が見事に織り上げられて、ひとつの完全な物語になっています。旅は終わったという気持ちです」と同意した。どうやら監督や幹部たちの間では、“ひとまず今回で終わり”との認識があるのだろう。とはいえ、リーは「(続編を作るかどうかは)1年後、クリス(・バック)に聞いてください」と答え、あくまで明言は避けている。

出演者たち、完結の可能性をどう捉える

もっとも『アナと雪の女王』シリーズでキャラクターに命を吹き込んできた原語版の声優陣は、完結の可能性に、揃って寂しさを明かしている。エルサ役のイディナ・メンゼルは、英Yahoo!にて、「今回が最後になるとしたら…」との質問に「そんなふうには思ってもみなかった」と話している。

「(本作の)最後の収録の時、“すごい、(製作に)3年もかかってるんだ”と思って、うれしくも、寂しくもなったんです。何かが完結したり、このプロジェクトが終わったり、というのは良いこと。それに、しばらくは(『アナ雪』チームと)会わなくなることも分かっていますし、実際にそうなると思うんです。でも、完結するということには、まだ折り合いがついていないですね。」

オラフ役のジョシュ・ギャッドは、『アナと雪の女王2』が最後だとしても、その仕事には満足しているようだ。「もうオラフを演じることがないとしたら、僕の人生で最高の役柄のひとつ、そして最大の楽しみとスリルのひとつとして、(オラフ役は)終わりを迎えることになりますね」。これまでオラフを演じてきたことについて、ギャッドは「すごく大勢の人たちに繋がれるキャラクターを作り出すことができました」と満足を明かしている。

Entertainment Weeklyでは、クリストフ役のジョナサン・グロフが「もし3作目でもクリストフが歌うとしたら、どんな歌になるんでしょうか?」と問われ、「今回もクリストフが歌うことなんて想像していなかったので、本当に分かりません」と語っている。それもそのはず、『アナと雪の女王2』でクリストフが歌った「恋の迷い子(Lost in the Woods)」は、誰も予想しなかった80年代風のロックバラードだったのだ。

ちなみに――もちろん多くは記さないものの――本作で、アナ&エルサ、クリストフの物語には大きな変化が訪れる。グロフは、もしも続編でも「恋の迷い子」を歌うことになるとしたら「歌詞を変えなきゃいけないかも」と語った。

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映画『アナと雪の女王2』は2019年11月22日(金)より全国公開中

Sources: Insider, Yahoo, Cinema Blend, Entertainment Weekly

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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