「POP!」米Funko、アニメ映画化をワーナー・ブラザースが進行中 ─ 『LEGO(R) ムービー』のノウハウ活かせるか

米ワーナー・ブラザースが、米国の人気玩具メーカー「Funko(ファンコ)」から商品などの映像化権を獲得し、アニメーション映画(タイトル未定)の企画に着手していることがわかった。米Deadlineが報じている。
Funkoといえば、映画やコミック、ゲームなどのキャラクターをキュートにデフォルメした「POP!」シリーズが世界的人気を博しているほか、さまざまなフィギュア商品の開発・販売を行っているメーカー。ワーナーは、バットマンやスーパーマンといったDCコミックスのキャラクター、『ハリー・ポッター』シリーズなどで過去およそ20年間にわたってFunkoとのライセンス契約を結んできた。
Funkoのアニメ映画を製作するのは、『LEGO(R)ムービー』シリーズや『レゴ(R)バットマン ザ・ムービー』(2017)など、主に長編CGアニメ映画を手がけるワーナー・アニメーション・グループ。キャラクターにとらわれず、オモチャのブランドを映画化するという方針は『LEGO(R) ムービー』シリーズと一致するものだが、今度はいかなるアプローチとなるか。
映像化権の取得によって新たなパートナー関係を築くにあたり、ワーナー・アニメーション・グループのアリソン・アベイト副社長は「Funkoによるポップカルチャーの新鮮な解釈は、あらゆる年代のファンに強く訴求するフィギュアを生み出しています」と述べ、ブランドの秘めるさらなる可能性に期待を示した。
Funkoのブライアン・マリオティCEOも、アニメ映画化には非常に意欲的で、「オモチャを販売する、ブランドを確立するのとは違う、独自の価値を持った最高のFunko映画を作ることに全力を注ぎます」とコメント。「ワーナーのチームは、映画の第1作がどうあるべきかというユニークなビジョンをお持ちです。非常に楽しみにしています」。
なおアニメ映画化にあたっては、元ピクサーで『Mr.インクレディブル』(2004)などに携わったテディ・ニュートンが脚本を開発中。『チキン・リトル』(2005)のマーク・ディンダル監督も携わっているという。
Source: Deadline