『イコライザー』アントワーン・フークア監督、イスラエル軍・パレスチナ過激派の衝突描く実話映画に就任

『イコライザー』シリーズや『マグニフィセント・セブン』(2016)のアントワーン・フークア監督が、2002年に発生したイスラエル軍とパレスチナ過激派の衝突を描く実話映画(タイトル未定)の監督に就任した。米Deadlineが報じている。
2000~2005年、イスラエルの軍事占領に対してパレスチナが蜂起した際(第2次インティファーダ)、都市ベツヘレムは戦闘の舞台となった。2002年、パレスチナ過激派はベツヘレムにあるイエス・キリスト誕生の地「降誕教会」に退避し、これをイスラエル軍が包囲した。このとき、両者の膠着状態は39日間にわたって続いている。
本作は、ニューズウィークの元イスラエル支局長であるジョシュア・ハマー氏がこの出来事を取材したノンフィクション『A Season in Bethlehem: Unholy War in a Sacred Place(原題)』に基づく長編作品。イスラエル軍とパレスチナ過激派の衝突を平和に決着させるべく動いた、イスラム教徒とイスラエル系ユダヤ人、アメリカ人のキリスト教徒を描く物語だ。3人の努力が結実し、降誕教会における戦闘は回避されたのである。
脚本は「ファウダ -報復の連鎖-」(2015-)のアビ・イサチャロフ、『パトリオット・デイ』(2016)のマット・クック。イサチャロフはイスラエルの新聞「Haaretz」の特派員を務めた経験もあるジャーナリスト、クックはイラク従軍経験を有する元軍人とあって、題材にふさわしい経歴の持ち主だ。プロデューサーにはイサチャロフ、同じく「ファウダ」のリオル・ラズ、『13時間 ベンガジの秘密の兵士』(2016)のマイケル・カセ、『ジョーカー』(2019)のアーロン・L・ギルバートらが参加した。
フークア監督は現在、マーク・ウォールバーグ主演のSFアクション『インフィニット(原題:Infinite)』の米国公開を2021年5月28日に予定しているほか、ウィル・スミス主演&製作『Emancipation(原題)』の撮影が2021年初頭に始まる見込み。クリス・プラット主演のAmazonドラマ「The Terminal List(原題)」も控えている状況。現時点で、本作は『Emancipation』に続く監督作として企画されているということだ。
Source: Deadline