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「スパイダーマン」スピンオフ新作映画、『マグニフィセント・セブン』監督が登板の可能性 ― 『ブラックパンサー』の打診も受けていた

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映画『イコライザー』(2014)や『マグニフィセント・セブン』(2016)で知られる映画監督アントワーン・フークアが、スパイダーマンのスピンオフ映画を手がける可能性があるようだ。米JoBloの取材に対して、ソニー・ピクチャーズから打診を受けたことを本人が明らかにしている。

フークア監督が監督の打診を受けたのは、2017年11月に第一報が伝えられた、吸血鬼に変貌した科学者を主人公とする映画『モービウス(原題:Mobius)』。スパイダーマンのヴィランにしてコミックではダークヒーローとしても描かれてきたキャラクターの単独作品で、スピンオフ映画としては『ヴェノム』(12月公開)や『シルバー&ブラック(原題:Silver and Black)』に次ぐ第3作になるとみられている。

2018年5月7日現在、フークア監督が『モービウス』の監督に就任するかどうかは不明。しかし取材でのコメントをみるかぎり、少なからず意欲的な姿勢を示しているようにも思われる。

「僕はコミックを読んで育ちました。(マーベルには)ずいぶん昔に『ブラックパンサー』の打診をされたこともあるんですよ。ソニーがマーベルのキャラクター、モービウスの話を持ってきてくれたのにはいくつか理由があって。僕には13歳の息子がいるので(コミック映画を)何度も観てますし、自分がやるのも面白そうですね。新しいものを作ってみたい。ワクワクするものがやってきた感じですね。」

フークア監督は現在、『イコライザー2(原題:The Equalizer 2)』の米国公開を2018年7月に控えているところ。名作『スカーフェイス』(1983)のリメイク映画にも契約交渉に入ったことが報じられるなど、新作が待たれるアクション監督の一人だ。
それゆえだろう、監督はインタビュアーにどの作品を観てみたいかと“逆質問”している。インタビュアーが「ブレイドのリメイク」と突如新しい選択肢を提示したところ、監督は「ブレイドなの? モービウスでもスカーフェイスでもなくて?」と笑ったという。

「もしかすると両方やれるチャンスに恵まれるかもしれませんね。スカーフェイスと、それからスーパーヒーロー映画と。」

エッジの効いた激しい描写が魅力の作品から、第一線の俳優が共演するスター映画、ともすれば“B級”と揶揄されかねない一本まで、フークア監督のフィルモグラフィは「アクション映画」と一口に括れないほど幅広い。その作家性と職人性が注ぎ込まれたヒーロー映画、きっと観てみたい映画ファンは少なくないはずだ。ぜひ実現に期待しよう!

Source: JoBlo

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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