ジョシュ・ブローリン、『フォードvsフェラーリ』出演シーンを丸ごとカットされていた

マット・デイモン&クリスチャン・ベール主演、1966年のル・マン24時間レースで“絶対王者”フェラーリに挑んだ男たちを描く『フォードvsフェラーリ』に、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)のサノス役などで知られるジョシュ・ブローリンが出演していたことがわかった。もっとも、出演シーンはすべてカットされてしまったようなのだが……。
『フォードvsフェラーリ』が米国で公開された2019年11月、ブローリンは自身のInstagramにデイモンとの2ショット写真を投稿。デイモン演じる、カーデザイナーのキャロル・シェルビーに関連する人物を演じていたことを明かした。
「『フォードvsフェラーリ』でマット(・デイモン)と仕事ができたのは最高だった。俺たちはやり切った、やり切ったよな。いつでも超一流のチームだ。完成した映画には入らなかったけど、君との仕事は楽しかったよ。将来、ディレクターズ・カットに俺たちのシーンが入るかどうかは誰にもわからない。君は彼と話せるのかな? 彼と話してもらえないかな? そうしてくれることを願ってます。だって、俺たちはやり切ったんだから。そのことは分かってる。良いシーンだった、だろ? マット、俺は良い仕事してたよね?」
思えばジョシュ・ブローリンとマット・デイモンは、ジョシュがケーブル役を演じた『デッドプール2』(2018)に、デイモンが本人とは分からない姿でカメオ出演して以来のタッグだ。もしかすると、“お返し”とばかりに今回はブローリンがカメオ出演したということなのかもしれないが、残念ながら登場シーンはすべてカットされてしまった模様。投稿の中で、ブローリンはデイモンに対し、ジェームズ・マンゴールド監督との交渉を依頼している。
もっとも『フォードvsフェラーリ』の場合、ブローリンの出番がカットされたのもやむを得なかったのかもしれない。米Colliderにマンゴールド監督が語ったところによると、本作の初期編集版はおよそ3時間30分。そこからカットを重ね、2時間45分まで縮んだ時点で、監督いわく「とても良い映画だった」というのだ。それをさらにカットしたのが、劇場公開版の152分。監督も断腸の思いで削除したシーンが多数あったに違いないのだ。
もっともマンゴールド監督は、公開された映画こそが完成版であるとして、削除したシーンは「公開しません」との意向も示している。ということは、ブローリンの出演シーンはこのままお蔵入りということだろうか。そんなの、あまりにももったいない…!
映画『フォードvsフェラーリ』は2020年1月10日(金)より全国公開中。
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Sources: Josh Brolin, Collider(1, 2)