『フォードvsフェラーリ』デイモン&ベール、大喧嘩シーンのメイキング映像が公開 ─ 取っ組み合って笑顔、モニターを見て爆笑

マット・デイモン&クリスチャン・ベール主演、1966年のル・マン24時間レースを描いた実話映画『フォードvsフェラーリ』より、デイモン&ベールが「一番楽しかった」と声を揃える“喧嘩シーン”のメイキング映像が公開された。不格好な喧嘩でありつつ、お互いの絆も垣間見える、劇中でも観客の記憶に残る名シーンだ。
気鋭のカーデザイナー、キャロル・シェルビー(マット・デイモン)のもとに、フォード・モーター社から思いがけないオファーが届く。それはル・マン24時間耐久レースで、絶対王者のフェラーリ社に勝てる車を作ってほしいという依頼だった。かつてル・マンで優勝しながらも、心臓病により引退したシェルビーは、破天荒な一流レーサーであるケン・マイルズ(クリスチャン・ベール)のもとへ向かう。レースへの情熱を共有する2人は、史上最高の車を生み出すべく数々の困難を乗り越えるうち、固い友情で結ばれていくのだった。
二人の大ゲンカは、シェルビーがマイルズの自宅を訪れ、ル・マン24時間レースで勝利するためにチームへの参加を求める場面で起こる。出会い頭からどこか険悪な空気が漂うなか、シェルビーは過去の確執を解消しようとマイルズに謝罪するが、マイルズ本人は納得しない。業を煮やしたシェルビーが詰め寄ったところ、マイルズが鮮やかなパンチを繰り出すのだ。
メイキング映像では、必死に取っ組み合う二人の様子を、デイモン&ベールが和気あいあいと、楽しそうに演じる姿が捉えられている。デイモンのタックルから殴り合いに発展したかと思いきや、ベールの“キス攻撃”にデイモンが狼狽するなど、撮影現場の空気感がうかがえることだろう。その後、デイモンとベールは撮影された映像を仲良く並んでチェック。喧嘩のシーンを撮っているとは思えないほどの爆笑ぶりを見せている。

ちなみにこのシーンについて、デイモンは「スタントマンではなく自分たちで何日も準備して演じました。笑いながらやりましたよ、あんな喧嘩を実生活でやることはないから」と語っている。「キャラクターの関係性を深める重要なシーンですよ」。
映画『フォードvsフェラーリ』は2020年1月10日(金)より全国公開中。
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