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リブート版『ゴーストバスターズ』監督、アジア舞台の続編を構想していた ― 「どの国にも面白いゴーストの物語がある」

ゴーストバスターズ
© COLUMBIA PICTURES © 2016 SONY PICTURES ENTERTAINMENT (JAPAN) INC. ALL RIGHTS RESERVED.

映画『ゴーストバスターズ』(1984)を女性キャストでリブートした、2016年版『ゴーストバスターズ』は、劇場公開前からさまざまな評価が聞かれた作品だった。根拠のないバッシングが行われるも、完成した作品は一定の支持を獲得。米ソニー・ピクチャーズやポール・フェイグ監督は当時から続編の製作を希望していたのである。

しかしながらリブート版『ゴーストバスターズ』は、スタジオが求めていたほどの興行成績には届かなかった。『ゴーストバスターズ』自体にはアニメ化企画などが存在するものの、リブート版の続編企画については情報が聞こえてこないままだ。2018年9月、ポール監督は続編の構想をポッドキャスト「Happy Sad Confused」にて語っている。

ゴーストバスターズ
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“もしもリブート版『ゴーストバスターズ』の続編が作られるなら”
いまや仮定の話題となってしまったのが寂しいが、ポール監督は「アメリカ以外の国に行きたかったんです」と話している。そのきっかけは、リブート版『ゴーストバスターズ』のプロモーションで各国を旅したことだったという。

「プロモーション・ツアーで海外を訪れた時、どの国でも、記者の方たちが、その国にいるゴーストのスケッチや作品を持ってきてくださいました。どの国にも本当に面白いゴーストの物語があって、子どもたちを怖がらせたり、人々に親しまれているゴーストがいるんです。ゴーストバスターズをアジアに行かせるようなアイデアはすごく気に入っていたんですけどね。(続編を)作れれば、楽しい要素でいっぱいになると思いますよ。」

もしリブート版『ゴーストバスターズ』の続編が実現していれば、世界各国のゴーストと4人の「ゴーストバスターズ」が対峙するという内容になっていたのだろう。従来の『ゴーストバスターズ』とは異なるアプローチで、シリーズの新しい方向性を切り拓く作品になったかもしれないだけに、実現しそうにないのがもどかしい。

ただし2017年夏の時点では、オリジナル版『ゴーストバスターズ』シリーズの監督であり、リブート版のプロデューサーを務めたアイヴァン・ライトマンが、シリーズの誕生25周年にあたる2019年夏を目指して新作映画を準備する意向示していた。すでに1年を切っている2018年9月時点で続報が届いていないことを考えると、こちらもスケジュール的には厳しい状況といえそうだ。

映画『ゴーストバスターズ』(2016)のブルーレイ&DVDは現在発売中。

Sources: HSC, SR
© COLUMBIA PICTURES © 2016 SONY PICTURES ENTERTAINMENT (JAPAN) INC. ALL RIGHTS RESERVED.

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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