実写版『Ghost of Tsushima』は「もう少しでまとまる」と『ジョン・ウィック』監督が手応え

鎌倉時代の日本を舞台にした時代劇オープンワールド・アクションアドベンチャーゲーム『Ghost of Tsushima(ゴースト・オブ・ツシマ)』のハリウッド実写版映画が、実現に向けて後少しのところまで進んでいるようだ。監督を務める予定である『ジョン・ウィック』シリーズのチャド・スタエルスキが米Screen Rantに報告している。
ゲーム『Ghost of Tsushima』は鎌倉時代の蒙古襲来を題材として、武士の道に反した冥人・境井 仁が、対馬を敵の手から解き放つべく決死の戦いに挑む物語。往年の時代劇や黒澤明作品への敬意が払われ、名作映画の世界に飛び込んだかのような没入感が世界中を魅了した。
大の日本通でもあるスタエルスキ監督は、かねてより『Ghost of Tsushima』の実写化に向けて動いていることを公言。「史上最も”アンチ・サムライ”的なサムライ映画になる」とのコンセプトや、オール日本人キャストにしたい意向を話していた。
この度スタエルスキはScreenRantに対して、新鋭タカシ・ドッシャーが執筆すると伝えられていた脚本が、すでに完成していることを認めた。最新の進捗については「もう少しでまとまるところ」という。
準備は順調に進んでいるようだが、「企画開発というのは難しいもので、スタジオの事情もあるし、ストライキや、出演の可能性、スカウティングもある」とも語っている。「自分の意思の力で物事を実現させなくてはいけない。今、もっとも実現に近く、関心がある企画は二つで、『ハイランダー』(続編企画)と『Ghost of Tsushima』です。両方とも素晴らしい題材です。『Ghost of Tsuhima』はずっと大好きな題材です」。
スタエルスキは『ジョン・ウィック:コンセクエンス』のため2023年9月に来日した際、筆者によるインタビューで全編日本ロケにしたいとの希望も語っていた。特に北日本が好みで、「日本の雪景色、海岸、森」を撮りたいということだ。実現となれば、日本の風景を活かしたオーセンティックな作品に仕上がることに期待したい。
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Source:Screen Rant