『ゴーステッド Ghosted』MCU俳優のカメオ出演、クリス・エヴァンスが仲介役だった ─ 「面白いシーンになった」と監督も大満足

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のキャプテン・アメリカ役で知られるクリス・エヴァンスの主演最新作、Apple TV+映画『ゴーステッド Ghosted』はMCUの豪華俳優陣によるカメオ出演で話題だ。その舞台裏をエヴァンスとデクスター・フレッチャー監督が語った。
『ゴーステッド』はエヴァンスと『グレイマン』(2022)で共演したアナ・デ・アルマスが共演するロマンティック・アクションコメディ。実直なコール(エヴァンス)は謎めいた女性・セイディと瞬く間に恋に落ちるが、彼女の正体はCIA捜査官だった。2回目のデートすら決まらぬまま、二人は世界を救うため世界を股にかけた任務に放り込まれる──。
2023年4月21日の配信開始に先駆け、テレビ番組「Good Morning America」に出演したエヴァンスは、あらかじめ「(本作に)カメオはありますよ。マーベルの昔の仲間に戻って来てもらっています」と予告していた。「カメオを人に頼むのは大嫌い、最悪ですよ」と笑顔でジョークを口にしながら、「チャレンジ精神旺盛な人たちで、僕のために来てくれて最高でした」と喜びを語ったのである。
また米The Hollywood Reporterの取材にて、フレッチャー監督は、実際にエヴァンスがカメオの仲介役を担っていたことを証言している。エヴァンスと本作の脚本・製作を担った2人の人物(あえて名前は記さない)が互いに調整し、監督は「その恩恵にあずかった」というのだ。
「彼らの役どころは(脚本の時点で)大真面目に書かれていたし、“もしもこういう人に出てもらえるなら……”とも書かれていました。それでプロデューサーたちが“こういう人”に出てもらおうと動いてくれて、その結果、本当に面白いシーンになったし、彼ら(カメオ出演者たち)も実際に役目を果たしてくださったんです。ストーリーから浮いているようには感じられませんよね。」
ちなみにカメオ出演者のひとりは、フレッチャー監督が長年大ファンだった人物であり、自ら「彼に連絡して、ちょっと楽しいことをやってもらえないか聞いてほしい」と提案した経緯があったとのこと。「あとの数人はクリスとの歴史があるので」とも述べているあたり、本編を観ると、誰が監督の指名だったかがすぐにわかるはずだ。
そのほか出演者は、『戦場のピアニスト』(2002)などのエイドリアン・ブロディ、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019)のマイク・モー、『インクレディブル・ハルク』(2008)のティム・ブレイク・ネルソン、『アラジン』(2019)のマーワン・ケンザリほか。
映画『ゴーステッド Ghosted』はApple TV+にて独占配信中。
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Source: Good Morning America, The Hollywood Reporter
Text: Hollywood, 稲垣貴俊