『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』あらすじ、キャスト&吹替声優まとめ

東宝が生んだ世紀の人気怪獣、ハリウッドで対決。映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019)は、『GODZILLA ゴジラ』(2014)に続く、ハリウッド版『ゴジラ』シリーズの第2作であり、モンスターバース(モンスター・ヴァース)の集大成となる『ゴジラvsコング』(2021)に繋がる一作だ。
ゴジラ、モスラ、ラドン、キングギドラが最新の映像技術とイマジネーションで甦る中、物語を支えるのが実力確かな豪華俳優陣である。名作・話題作に多数出演する重鎮から、映画界の未来を担う新鋭まで、その顔ぶれは壮観。主要人物のみならず、サブキャラクターにも注目しながら楽しんでほしい。
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』あらすじ
前作『GODZILLA ゴジラ』から5年後の世界。かつてゴジラの出現によって息子を失った女性研究者、エマ・ラッセル(ヴェラ・ファーミガ)と娘のマディソン(ミリー・ボビー・ブラウン)が武装集団によって拉致される。特務機関モナークの芹沢猪四郎博士(渡辺謙)は、犯人の目的がエマの研究していた装置・オルカにあると推測した。
オルカとは、怪獣と共鳴する音を発生させ、怪獣の操作さえ実現する技術を搭載した装置。エマの元夫であり、エマとともにオルカを研究したマーク・ラッセル(カイル・チャンドラー)は、犯人によって装置が悪用される前に怪獣を倒すよう訴えた。そこにあったのは、亡き息子への復讐心だ。ところがその矢先、ついにゴジラが再び姿を現し、世界各国でモスラ、ラドン、キングギドラが動き始めた。怪獣同士の戦いが世界の危機に直結する中、モナークは破滅を防ぐため、そしてエマ&マディソンを救うために動き出すが、そこには思わぬ事実が横たわっていた……。
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』キャスト/吹替声優
カイル・チャンドラー(マーク・ラッセル役/吹替:田中圭)

1990年代から2000年代にかけてテレビシリーズで活躍した後、ピーター・ジャクソン監督『キング・コング』(2005)、ピーター・バーグ監督『キングダム/見えざる敵』(2007)などの映画にも出演した。以降はJ・J・エイブラムス監督『SUPER8/スーパーエイト』(2011)をはじめ、『アルゴ』(2012)『ゼロ・ダーク・サーティ』(2012)『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(2013)『キャロル』(2015)『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(2016)『ファースト・マン』(2018)『ミッドナイト・スカイ』(2020)など、多数の映画賞に輝く話題作に次々と出演している。次回作としては、ジェイソン・モモア主演のNetflix映画『Slumberland(原題)』が待機中だ。
ヴェラ・ファーミガ(エマ・ラッセル役/吹替:木村佳乃)

1996年にブロードウェイで俳優としての活動を開始し、テレビや映画にも出演。映画『Down to the Bone(原題)』(2004)の演技で、サンダンス映画祭の特別審査員賞(女優賞)に輝き、マーティン・スコセッシ監督『ディパーテッド』(2006)のヒロイン役を射止めて一躍世界に名を轟かせる。『マイレージ、マイライフ』(2009)では、ゴールデングローブ賞&アカデミー賞の助演女優賞にノミネート。以降、『死霊館』シリーズや『トレイン・ミッション』(2018)『フロントランナー』(2018)のほか、Netflixオリジナルシリーズ「ボクらを見る目」(2019)に出演した。次回作として、『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』の日本公開が2021年秋に待機している。
ミリー・ボビー・ブラウン(マディソン・ラッセル役/吹替:芦田愛菜)

2004年生まれ。Netflixオリジナルシリーズ「ストレンジャー・シングス」(2016-)にてイレブン役に抜擢され、一躍その名を世界に轟かせた。『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019)でスクリーンデビューしたブラウンは、『エノーラ・ホームズの事件簿』(2020)で主演・製作を担当。同作は続編が製作される予定で、ブラウンの続投も決定している。スターダムへの階段を着実に登る中、今後の作品としては、アンソニー&ジョー・ルッソ監督によるSF映画『The Electric State(原題)』、Netflixによるファンタジー映画『Damsel(原題)』、ジェイソン・ベイトマン製作のNetflix映画など。
渡辺謙 (芹沢猪四郎博士役)

1979年から俳優としての活動を始め、映画・ドラマ・舞台でさまざまな作品に出演。海外作品には、トム・クルーズ主演『ラストサムライ』(2003)で進出し高評価を獲得。その後『バットマン ビギンズ』(2005)『硫黄島からの手紙』(2006)『インセプション』(2010)など、数々のハリウッド映画に出演してきた。『トランスフォーマー/ロストエイジ』(2014)『トランスフォーマー/最後の騎士王』(2017)では英語での声優業を務め、『ポケットモンスター』シリーズのハリウッド実写映画版『名探偵ピカチュウ』(2019)にも出演している。
チャン・ツィイー(アイリーン・チェン&リン・チェン博士役/吹替:甲斐田裕子)

チャン・イーモウ監督『初恋のきた道』(1999)にて本格的に役者としての活動を開始し、ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞した。アカデミー外国語映画賞にも輝いた、アン・リー監督『グリーン・デスティニー』(2000)では国際的知名度も高める。『ラッシュアワー2』(2001)でハリウッドに進出して以降、チャン・イーモウ『HERO』(2002)『LOVERS』(2004)、ロブ・マーシャル監督『SAYURI』(2005)、鈴木清順監督『オペレッタ狸御殿』(2005)、ウォン・カーウァイ監督『2046』(2004)『グランド・マスター』(2013)など錚々たる作り手の映画に出演。アジアを代表する俳優として現在も世界を股にかけて活動中だ。
サリー・ホーキンス(ヴィヴィアン・グレアム博士役/吹替:高橋理恵子)

イギリスの舞台女優としてキャリアをスタートさせたサリー・ホーキンスは、『人生は、時々晴れ。』(2002)にて映画デビュー。『ウディ・アレンの夢と犯罪』(2007)『ハッピー・ゴー・ラッキー』(2008)『わたしを離さないで』(2010)などに出演したのち、『ブルージャスミン』(2013)でアカデミー賞・ゴールデングローブ賞・英国アカデミー賞の助演女優賞候補となり、知名度を高めた。近年の代表作には『パディントン』シリーズや『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017)がある。次回作としては、パブロ・ラライン最新作『Spencer(原題)』や、マーク・ライランス共演作『The Fantastic Flitcrofts(原題)』などが待機中だ。
ブラッドリー・ウィットフォード(リック・スタントン博士役/吹替:安原義人)
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1980年代中頃よりテレビドラマ・映画・舞台での活動を開始し、「ザ・ホワイトハウス」(1999-2006)のジョシュ・ライマン次席補佐官役でエミー賞助演男優賞に輝いた。2010年代には『キャビン』(2011)『アイ・ソー・ザ・ライト』(2015)『ゲット・アウト』(2017)『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』(2017)など数々の話題作に出演。テレビでも「トランスペアレント」(2014-2019)「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」(2017-)に登場し、エミー賞のゲスト俳優賞を受賞。さまざまな作品で確固たる存在感を示す、今もっとも注目されるバイプレーヤーの一人である。
トーマス・ミドルディッチ(サム・コールマン博士役/吹替:小林親弘)

学生時代から演劇を学び、コマーシャルから俳優業を始める。映画・テレビへの進出後、「シリコンバレー」(2014-2019)の主人公リチャード・ヘンドリクス役に抜擢されてブレイク。テレビアニメ「出張ヒーローZERO」(2014-2019)では主人公ペン・ゼロの声優を務め、脚本も執筆した。映画には『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(2013)『キングス・オブ・サマー』(2013)『TAG タグ』(2018)『ゾンビランド:ダブルタップ』(2019)などに出演。ちなみに、モンスターバース作品には『キングコング:髑髏島の巨神』(2017)にも声の出演を果たしている(本作のサム役とは異なるジェリー役)。
オシェア・ジャクソン・Jr.(ジャクソン・バーンズ曹長役/吹替:松尾諭)

1991年生まれ。父はラッパー・俳優・プロデューサーのアイス・キューブ。自身はラッパー・OMGとして活動後、映画『ストレイト・アウタ・コンプトン』(2014)で実父のアイス・キューブ役を演じて俳優デビューを果たした。その後、『イングリッド -ネットストーカーの女-』(2017)『ザ・アウトロー』(2018)『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』(2019)『黒い司法 0%からの奇跡』(2019)に出演。今後はApple TV+オリジナル作品「Swagger!(原題)」でドラマ初主演を飾るほか、『スター・ウォーズ』のドラマシリーズ「オビ=ワン・ケノービ(原題)」(2022)も控えている。
アンソニー・ラモス(マルティネス軍曹役/吹替:小松利昌)
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1991年、アメリカ・ニューヨーク生まれのプエルトリコ系。野球選手を目指した高校時代を経て、大学時代に演劇を学ぶ。国内のミュージカルでキャリアをスタートし、2012年に舞台『イン・ザ・ハイツ』を経て、2015~2016年に社会現象的人気を誇る『ハミルトン』の主要キャストに起用され、一躍知名度を高めた(舞台を収録した映画版にも登場)。ドラマ「シーズ・ガッタ・ハヴ・イット」(2017-2019)や映画『アリー/ スター誕生』(2018)に出演。2021年には初主演映画『イン・ザ・ハイツ』(2021)のほか、リーアム・ニーソン主演『ファイナル・プラン』の日本公開を控える。2022年には『アラジン』(2019)のナオミ・スコットと共演するSFコメディ『ディスタント(原題)』も。歌手活動も精力的に展開。
チャールズ・ダンス(アラン・ジョナ役/吹替:土師孝也)

グラフィック・デザイナーとして活動したのち、俳優に転身。イングランドに拠点を置くロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの舞台などで演技経験を積み、1981年にロジャー・ムーア主演『007 ユア・アイズ・オンリー』でスクリーンデビューを飾った。その後も『ラスト・アクション・ヒーロー』(1993)『スペース・トラッカー』(1996)『アリ・G』(2002)などに出演。2004年には、『ラヴェンダーの咲く庭で』で監督デビューも果たしている。近年の出演作は、『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』(2014)「ゲーム・オブ・スローンズ」(2011-2019)「ザ・クラウン」(2016-)『Mank/マンク』(2020)など。次回作には『キングスマン:ファースト・エージェント』を控えている。
ウィリアム・ステンツ(デヴィッド・ストラザーン役/吹替:佐々木勝彦)

1970年代から俳優として活動し、90年代には『ザ・ファーム 法律事務所』(1993)『激流』(1994)『L.A.コンフィデンシャル』(1997)などに出演。ジョージ・クルーニー監督作『グッドナイト&グッドラック』(2005)ではアカデミー賞の主演男優賞候補となった。そのほか、代表作に『ボーン アルティメイタム』(2007)『ボーン・レガシー』(2012)、ドラマ「THE BLACKLIST/ブラックリスト」「エクスパンス -巨獣めざめる-」など。
レクシー・レイブ(幼いマディソン役/吹替:大地葉)

2012年生まれ。マーベル・スタジオ製作『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)でトニー・スタークの娘モーガン・スターク役で映画デビューを飾った。キャリアを華々しくスタートさせたレイブの2作目が、本作『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019)。2020年にはDCドラマ「Stargirl(原題)」でドラマ初出演。2020年11月には、モーガン・スタークの母親であるペッパー・ポッツ着用のレスキュー・アーマーのコスプレ姿を披露したことでも話題を集めた。
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』キャスト/声優一覧
キャラクター名 | キャスト | 日本語吹替声優 |
マーク・ラッセル | カイル・チャンドラー | 田中圭 |
エマ・ラッセル | ヴェラ・ファーミガ | 木村佳乃 |
マディソン・ラッセル | ミリー・ボビー・ブラウン | 芦田愛菜 |
芹沢猪四郎 | 渡辺謙 | 渡辺謙 |
アイリーン・チェン/リン・チェン | チャン・ツィイー | 甲斐田裕子 |
ヴィヴィアン・グレアム博士 | サリー・ホーキンス | 高橋理恵子 |
リック・スタントン博士 | ブラッドリー・ウィットフォード | 安原義人 |
サム・コールマン博士 | トーマス・ミドルディッチ | 小林親弘 |
ジャクソン・バーンズ海軍兵曹長 | オシェア・ジャクソン・Jr. | 松尾諭 |
マルティネス軍曹 | アンソニー・ラモス | 小松利昌 |
アラン・ジョナ | チャールズ・ダンス | 土師孝也 |
ウィリアム・ステンツ | デヴィッド・ストラザーン | 佐々木勝彦 |
幼いマディソン | レクシー・レイブ | 大地葉 |